内閣サイバーセキュリティセンターが同盟国から信用されない理由(4)
#ジョジョの奇妙な冒険 のように #おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか ?と聞かれて、即答できる人は少ないでしょう。
私も『おまえは今まで会った大使の人数をおぼえているのか?』と聞かれると、 #シュトロハイム のように『そんなものは、一々数えていなァァァ~~~いッ!と答えざるを得ないくらい各国の大使館に友人・知人が多いです。 #観光旅行 なら #大使館 や #領事館 のビザやパスポート発行窓口職員と事務手続きをする程度かも知れません。
ところが、私の場合は、観光旅行はしていなくて、 #科学技術外交 や #海外支社 の立ち上げなどで、大使館に行くことが多いので、各国の大使などと食事をしながら話をすることが多いです。
私は日本の大学教授や研究者が海外の研究者と共同研究している #国際共著論文 数を正確には把握していませんが、大まかな目安だと大体年間三万本くらいです。この論文数はコロナの影響や、米中対立や、第四次AIブームの影響で、年間一万本くらい前後する可能性があります。
日本のmixiと Twitterの第一人者の #松尾豊 は、様々なところで『日本の情報系の論文が海外で通用しない』という趣旨の主張をしていますが、以下のような駄文にスタンフォード大学と日本語で書いて通用する国際学術論文などないので論外です。そもそも松尾豊の数々の駄文は、日本語でも論文と言えるレベルでさえありません。
しかし、外務省と文科省が共同で立ち上げている国際科学技術協力プログラムは年度によっても異なりますが、五十カ国前後の国々と科学技術外交として国際共同研究に取り組んでいて、研究テーマも多岐にわたります。
また、経済産業省傘下の #NEDO (新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、十数カ国で海外実証実験事業を行っています。他にも #AIST (産業技術総合研究所)などの国際共同研究なども多数ありますが、私は日本国が科学技術外交の対象としている国々の大半で何らかの関与しているので、どれだけ多くの外交官や、その家族と話をする必要があったのかは、大まかな検討が付くでしょう。
基本的には大使館は両国間でセットになっているので、外国が日本国内に構えている在日大使館の大使だけでなく、日本から海外に赴任している在外大使館(領事館などもあるので在外公館ともいう)の大使と話をするだけでも、50カ国なら100人の大使と話をすることになります。
大使と二人だけで食事や茶飲み話をすることもありますが、話題によっては、これに一等書記官から三等書記官などまで加わることがあり、晩餐会(公式行事でないものは、単なる大使館の晩飯です)では、大使の家族なども一緒に会食します。大使の任期は国によっては、一国に十年以上滞在することもありますが、通常はそれほど長くありません。数年で大使が交代になると新任の大使や書記官などとも話をするので、本当に食べたパンの枚数など一々数えていないという感じです。
#スパイ映画 やテレビドラマで見られる典型的な大使館は、古風で荘厳な建物で、深緑の庭園や噴水があり、高いコンクリートの壁で囲まれ、厳重な警備が施され、ゲート前に武装した警備員が立っていて、大使館に入ること自体がスリリングな感じがします。大使館中に入ると、高い天井、豪華なシャンデリア、重厚なマホガニーの家具、美しい絵画が飾られ、これらは歴史と権力を感じさせ、赤い絨毯の廊下を通って重要な会議や秘密の打ち合わせが行われる部屋に緊張感を持って入っていくような雰囲気です。
大使館の奥には秘密の部屋、隠し通路、地下室があり、情報交換や逃亡者の匿名の秘密活動などが行われており、高度な技術装置や通信設備で情報が収集・分析されているかもしれません。一方、公式の場面では、大使や外交官たちはフォーマルな服装で出席し、他国の代表者と礼儀正しくシャンパンを飲みながらウイットに富んだ会話を楽しみ、大使館のホールで優雅にダンスを踊っている場面もあるかも知れません。
しかも、華やかな外交舞台の裏側では、 #トム・クルーズ や #マット・デイモン 、 #アンジェリーナ・ジョリー 、 #ブラッド・ピット 、 #ショーン・コネリー のようなエージェントたちが暗躍しており、常に緊張感が漂っているような感じでしょう。
もしかしたら、そういう大使館もあるかもしれませんが、私が通っている大使館では、大使はだいたい暇そうで、気軽に立ち寄れる雰囲気です。『近くまで来たから寄ってみたけど大使いますか? いなかったら書記官でも構いません。ちょっとお茶でも出してもらえますか?』と言えば、親切に対応してくれます。
近年では大統領が一日中Twitterをしていた国もありますが、それ以前から大使夫人たちは、SNSを利用して気軽に #国家機密 を共有することがよくあります。茶飲み話には、大使夫人が対応してくれることもありますが、ある大使夫人は、目の前でいきなりスマホを出して、『いまムッチーさんが大使館にお茶を飲みに来ました。ムッチーさんは茶菓子も持ってこないのに、お茶の味にうるさいので…』とTwitterに書き込みやがるので、私は冗談を交えて『これが客人に出す茶か!』とInstagramに粗茶の写真をアップして応戦して楽しんでいます。一部の国の大使館では入館前にパスポートとスマホを警備員に預けなければなりませんが、全部がそうではありません。他にも大使館の入り口まで書記官に迎えに来てもらって、ノーチェックで入るという技もあります。顔パスという言葉がありますが、顔パスで入ることもできます。
『大使館やホワイトハウスには、スマホの通信抑止装置(ジャマー)くらいついているでしょう?』と思う人もいるかも知れませんが、 #ドナルド・トランプ が大統領だった時に、態々ホワイトハウスの外にでてからTweetしていたと思いますか?
トランプ元大統領は大統領就任まで、市販のAndroid端末を使っていましたが、大統領就任後はセキュリティ関連の様々な部署からスマホのセキュリティ問題を指摘され、渋々、変更したのがiPhoneでした。このiPhoneは特殊仕様で、TwitterだけがインストールされてApp Storeが外されていたので、トランプの技術力では他のアプリがインストールできなくなっていました。でも、通信機能自体は普通のiPhoneだったので、セキュリティリスクは普通のiPhoneと同じだったのです。アメリカでさえこの程度なので、日本の在外大使館のセスマホのキュリティが、どれほど凄いか興味深いところですね。
ここをクリックすると外交公電システムの概要を見ることができますが、国外で購入したスマホやSIMの扱いはどうなっているのでしょうか?
大使館では公的な行事を主催して、海外の要人を招いてもてなすことがよくあり、大使夫人たちは、あの大使夫人以外はエレガントな振る舞いも得意ですが、周囲が皆エレガントな方ばかりだと退屈なのか、私のような粗野なタイプは気軽に話せる貴重な存在として重宝されているようです。
在外大使館で生活中に、エッセイや海外の文化、マナーに関する本を出版している大使夫人も多いです。彼女たちはSNSを通じて世界中の大使夫人とネットワークを築いているので、初めて訪問した国の大使夫人から『あのムッチーさんですね』と声をかけられ、挨拶の必要がないこともよくあります。
冗談だと思っている方は、ネットで『大使婦人会』や『Ambassadors' Wives Association』などの単語で検索してみてください。この手のネットワークは世界中にあります。通常は大使夫人の手料理を御馳走する懇親会や、チャリティーバザーなどをやっていますが、実際に料理を作っているのは、大使夫人ではなく大使館付きの公邸料理人なんです。『大使婦人会』は公開版のSNSを運用していますが、裏ネットワークでは、結構ムッチーさんネタで盛り上がっていたりするんです。
こうした在外大使館の内情を暴露すると、諜報に詳しい方々は驚かれるかもしれませんが、大使館にはこのような側面があるのも事実です。外交官経験者や、外務省の官僚や、経済産業省のから出向で一等書記官として大使館に勤務した経験のあるの方や、防衛駐在官(武官)経験者の方々は、恐らく本稿を読むと、 #大使館あるある と思うはずです。
#諜報 に詳しい方には釈迦に説法ですが、このブログの読者の大半は、アニメファンなので、次回は一般的に知られている #シギント (通信情報の傍受)、 #ヒューミント (人間から得られる情報)、 #オシント (地元の新聞やテレビで報道されている公開情報)とは違う角度から、諜報の裏話の記事を書きますので、楽しみにしていてください。
つづく…