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水道橋博士のプロレス教養と芸人としての秀逸さを科学的視点で考察

 水道橋博士。その名を聞けば、多くの人が彼の存在を知っているでしょう。しかし、もしご存じでない方がいれば、日本で彼を知らないことはやや珍しいと言わざるを得ません。まだ彼を知らない方は、ぜひ彼の noteのプロフィール欄 をチェックしてみてください。きっと彼の多面的な魅力に触れることができるでしょう。

水道橋博士の意外な一面

 水道橋博士と言えば、芸人としての活躍が広く知られていますが、彼には意外な一面があります。それは、芸人になる以前に事件や社会問題を綿密に取材し、客観的に描写する『報告文学』や『記録文学』、いわゆるルポルタージュの執筆を志していたことです。この側面は、知る人ぞ知るといった印象が強いかもしれません。

 2004年には、浅草キッド名義で著した『お笑い男の星座2』が大宅壮一ノンフィクション賞にノミネートされ、ライターとしても高い評価を受けました。思春期の頃から竹中労に強い憧れを抱き、その思想的影響も感じられます。竹中は、社会の周縁に生きる人々の声を拾い上げるルポライターとして活躍し、アナーキストとしての思想を貫いた人物でもありました。水道橋博士もまた、竹中のように権威や体制に対する批判精神を持ちながら、芸人という枠を超えて社会に切り込む姿勢を示しています。

 博士はゴーストライターを使わず、すべての原稿を自ら執筆しています。この真摯な文章作りへの姿勢は、竹中労の『自分の言葉で語る』という精神に通じるものがあります。そのため『ルポライター芸人』としても一目置かれる存在となっています。

 さらに、単独著書である『博士の異常な健康』や『筋肉バカの壁』は、それぞれ12万部を売り上げる好セールスを記録しました。芸人としての枠を超え、ライターや作家としても確固たる地位を築いた博士の活動は、竹中労のように一人の『表現者』として社会に挑む意志の表れと言えるでしょう。

 博士の忙しい日常は、彼自身が運営する note を覗いてみれば一目瞭然です。膨大な情報量とユニークな視点が詰まった記事は、彼の知識と行動力を如実に示しています。それだけでなく、日本初の芸能人ブロガーとしても知られる彼は、ルポエッセイ形式で日々の出来事や考察を毎日noteに更新し続けています。この継続力と発信力は、まさに彼の多才さを物語るものでしょう。

【心の中の古舘】さあ始まりました! リングの外でも激闘を繰り広げる水道橋博士、その意外な一面が明らかになります。観客の期待を裏切るのか、それとも大興奮に叩き込むのか!?  影響を受けた人物を発表…と思いきや、いきなりドロップキック級の驚きです! 博士に影響を与えたのは、アナーキスト竹中労でもビートたけしでも大宅壮一でもない!

 さぁさぁ、その内容が暴露されているのは、博士の名著『藝人春秋』!しかも、その出版元は文藝春秋!

 そして――なんと、なんとぉぉぉ!水道橋博士が影響を受けたのは――アントニオ猪木だぁぁぁぁっ! さらに、ここでリングサイドから颯爽と登場するのは、プロレス評論界のレジェンド・村松友視! 続いて、実況界の神、古舘伊知郎がトドメの実況アックスボンバー! この3人の影響力が水道橋博士の生き様を直撃! まさにリングが震え上がる歴史的瞬間だ! 観客席からの歓声が鳴り止まない!

 そして――追撃はまだ終わらない! 水道橋博士、なんと武智倫太郎のプロレス記事に『スキ』を押してしまった! これは大事件だぁ! 実況席からも悲鳴が上がる、まさに場外戦の椅子攻撃クラスの衝撃! これはもう『スキ押しボム』と命名するしかない!

 トップロープから繰り出されるフライングボディアタックのように、博士はリング上でもリング外でも観客の心を一撃で掴み続ける! さぁ、この勢い、止まらない!水道橋博士、その存在感はプロレス界に燦然と輝く伝説そのものだぁぁぁっ!

感情と知性を統合する水道橋博士の芸術性

感情と知性の進化:笑いの高度な本質
 
多くの人はコメディアンの能力を過小評価しがちですが、『笑い』は人間の感情と知性の統合によって生まれる高度な現象です。他者を笑わせることは単なる技術ではなく、観察力、洞察力、そして共感力を総動員する行為です。笑いには社会的つながりを深め、ストレスを軽減する進化的役割があるとされ、特に風刺やブラックユーモアを通じて他者の共感を引き出すことは、最も高度な感性を要します。

脳科学と進化論の視点から見る感情
 喜怒哀楽という感情は、人類が進化の中で得た重要な特性であり、単なる生物的反応を超えて社会の基盤を築いてきました。感情は脳の高度なネットワークによって統御され、個体の生存や集団の結束を最適化する方向に進化しました。その中で、知性は感情を理解し、制御し、さらには他者の感情を共有する能力として発展を遂げました。『他者の感情を理解し、共感を誘発する力』は、人類の文化や社会の発展において中心的な役割を果たしています。

プロレスという感情の舞台
 
水道橋博士は、プロレスが単なる格闘技ではなく、感情を演出する舞台であることを深く理解しています。プロレスでは、選手の動作や言葉が観客の感情を揺さぶり、喜び、怒り、驚き、悲しみといった感情が生き生きと蘇ります。これは、選手と観客の間で共有される一種の感情の交歓として機能し、博士はこの特性を文化的文脈の中で分析しています。プロレスの持つ美学やドラマ性を科学的かつ哲学的に捉える試みは、彼の洞察力を際立たせています。

コメディアンとしての高度な知性
 
博士の笑いの技術は、進化論的視点から見ても極めて高度なものです。彼のユーモアは単なる娯楽ではなく、時に哀愁や皮肉を交えた複雑な感情を喚起します。この『二重構造』を持つ笑いは、観客に感情の深層を覗かせ、社会的課題や人間の本質を考えさせる力を持っています。さらに、博士はルポライターとしての鋭い観察眼を笑いの中に取り入れており、観客の反応を瞬時に読み取り場をコントロールする能力は、まさに進化論的に培われた感情共有の極致と言えます。

アナーキズムと知性の融合
 
水道橋博士の思想的背景には、竹中労からの影響が見え隠れします。竹中がアナーキストとして権威や体制に挑みながらも社会の片隅にいる人々の声を拾い上げたように、博士もまた体制や権威を笑いの力で批判し、人々の感情を解き放つ術を知っています。この視点は、笑いという行為を単なる娯楽から感情の解放、そして知性の表現へと昇華させています。

感情と知性を体現する水道橋博士の特異性
 
進化論と脳科学の視点から見たとき、最高の知性とは感情を理解し、それを通じて他者と深くつながる能力です。水道橋博士は、コメディとプロレスという二つのフィールドでこれを体現しています。彼のパフォーマンスは、感情を引き出し、それを共有する行為そのものであり、人類が進化の過程で培った感情と知性の統合を象徴しています。

結論:人間の感情と知性を再定義する存在

 水道橋博士は、プロレスの持つ感情のショーケースとしての価値を再発見し、コメディアンとして笑いを通じた感情共有の重要性を提示しています。その活動は、観客に『なぜ感動するのか』『なぜ笑うのか』を問いかけ、エンターテインメントの枠を超えた哲学的意義を持つものです。博士の存在は、知性と感情を結びつけることで、人間が持つ感情の深さとそれを引き出す芸術の力を再認識させる存在であり、科学的観点からも極めて注目すべき存在と言えるでしょう。

#なんのはなしですか

 漫画やアニメのキャラクターから実際のプロレスラーが誕生した例として、タイガーマスクやブラックタイガーのほか、ザ・グレート・サスケ、キン肉マングレート、ラーメンマンをモチーフにした中華風レスラー、ウルティモ・ドラゴン、獣神サンダー・ライガーなど、多くの事例がありますが、驚くべきことではありません。

 ところが、『千の文体を操る覆面詩人:ペン・マエストロ』のキャラクター設定が終わった翌日には、フルレットさんが『ペン・マエストロ』の登場するプロレス小説とカードゲームの設計を書き終えていたことには驚きました。これは、私が日頃から唱えている『noteは最高の知的発想ツールであり、オープンソース開発のように生産性向上の仕組みとしても機能する』という説を実証した形です。

武智倫太郎

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