近未来麻雀小説(26)過去からの刺客 V
これまでのあらすじ
麻雀のルールを覚えようとして、この連載を始めてしまった作者の俺は、いつの間にかに筆が暴走して、麻邪羅の話しになって収拾がつかなくて困っていた。そこで、俺はとっとと麻邪羅の連載を打ち切る為に、ドンジャラの『掟変更ができるのが麻邪羅の掟』を活用して、麻邪羅・第一戦・東1局1本場を制したのは、『ドラえもん一色』上がりしたマチルダ少佐だったというオチにしてしまった。
麻邪羅・第一戦・東2局0本場
親のマチルダ少佐の第一打は、しずか牌を捨牌したダブル立直。和了太のお気に入りのしずか牌を捨牌することは、明らかな和了太に対する挑発のように見える。しかし、立直を掛けないと上がれない掟の麻邪羅においては、和了太が立直を掛ける前のしずか牌は、完全な安全牌である。
『なんだ。しずか牌が通るのかよ。じゃぁ俺も、しずか牌切りでダブル立直だ!』とモリエホン元伍長も、しずか牌を捨牌した。
ベイズの勝魔も、和了太の『しずか一色』を阻止する為に、しずか牌を暗刻(三枚セットのこと)で仕込んでいたので、『今回の和了太は、ドラえもん一色か?』と、とにかく振り込まずに降りることに集中して、安全牌のしずか牌を捨牌した。
『 #御無礼 。ドンジャラにゃり』のマチルダ少佐の上り宣言に、ベイズの勝麻は狂喜した。『待ちな、マチルダ。あンたはダブリーで、しずか牌を切ってるんで、フリテンじゃない!』と、自分にツキが回ってきたことを確信した。
とことが、マチルダが手牌を晒すと、四次元ポケット牌入りの『しずか一色』だった。
『あンた、焼が回ってるにゃ? 麻邪羅にはフリテンが無いにゃり。しずか一色。200,000』と、マチルダが狙い撃ちしていたのは、1位の和了太ではなく、ツキが落ち目のベイズの勝麻だった。
これで1位と2位が逆転して、マチルダ少佐が1位になった。
1位:マチルダ 1,061,000点(861,000+200,000)
2位:役満和了太 969,000点
3位:ベイズの勝麻 461,000点(661,000-200,000)
3位:モリエホン 461,000点
つづく…
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