近未来麻雀小説(8)麻雀から学ぶ人生の教訓
読者の皆様は麻雀に対してどんな印象をお持ちですか? 昭和時代の社会人が思い描く、麻雀や雀士に対する典型的なイメージは、以下のような感じではないでしょうか?
換気の悪い雀荘で、煙草の脂で汚れた壁紙を背に、煙草の煙で目が痛くなるほど徹夜で博打をするロクデナシたち。『哭きの竜』のような麻雀漫画や『雀鬼』のような映画では、ヤクザが大金を賭けたイカサマ勝負をし、縄張り争いを繰り広げる印象があります。
まともに勉強もせずに、麻雀に明け暮れる学生も多く、社会人でも接待麻雀でわざと取引先に勝たせ、裏金を渡して不正受注することも多かったでしょう。
私がこれまで持っていた麻雀の印象は、このように麻雀をするのはダメな人間で、麻雀をするのは怠け者か、ヤクザだというものでした。
ろころが、今月から、その印象が変わりました。麻雀ゲームを時間の無駄だと思い、ルールも点数の数え方も知らない私が、近未来麻雀小説を書くなんて、不思議に思われるかもしれませんが、本稿では現代社会における麻雀の重要性を説きます。なぜなら、今週、麻雀MJでルールを覚えたので、もはや恐れるものはないのです!
現代の麻雀認識は昭和時代とは大きく異なります。麻雀は知的ゲームの最高峰であり、深い戦略と複雑な判断が必要です。麻雀は単なる娯楽以上のもの、知的スキルを磨くために必須の教養です。
麻雀を知らないと人生の半分を無駄にしていると言えるでしょう。まだ麻雀のルールを知らない方は、是非覚えることを推奨します。
計算機科学の観点からのチェス、将棋、囲碁、ポーカー、麻雀の難易度
チェス
多くの日本人は映画のシーンから、静かな部屋で重厚な木製のチェスボードが置かれ、歴史と品格、職人の技が詰まった高価な黒と白の駒が静かに並べられているイメージを思い浮かべるでしょう。
柔らかな光が窓から差し込み、チェス盤の駒に影を落とします。部屋には重厚な書棚、精巧な装飾が施された家具があり、遠くにはクラシック音楽が流れています。
チェスの対局者は、インテリジェントな二枚目俳優や、存在感のある賢そうな初老の俳優が、一手一手を慎重に選びながら深く思索にふける姿が浮かびます。彼らの表情は真剣そのもので、知的な戦いが繰り広げられています。チェスはここでは単なるゲームではなく、戦略、思考力、そして洞察力を試す究極の挑戦となります。
チェスはただの遊びではなく、深い思考と高度な知性を要求するゲームとして、その格調の高さを強調しています。対局者は、各手に、数十手先の未来を読むような集中力を傾けます。
でもね、チェスは将棋や囲碁、麻雀、ポーカーと比べると比較的単純なゲームなんです。限られた数の駒と明確なルールにより、計算が比較的容易です。
チェスはAIが人間のトッププレイヤーを初めて打ち負かしたゲームの一つです。1997年にチェス専用スーパーコンピュータのディープブルーがガルリ・カスパロフを破りました。現在では、パソコンソフトウェアのAIでも世界最高峰のプレイヤーに勝つのは一般的で、人間ではAIに勝つのが難しい状況です。
将棋
将棋はチェスよりもはるかに複雑です。AI将棋の深浅(Ponanza)が将棋の名人に勝ったのは、ディープブルーがカスパロフに勝利してから20年後の2017年です。将棋では、取った駒を再利用し、ほとんどの駒が成ることができます。これにより、計算がはるかに複雑になります。
囲碁
囲碁は、可能なゲームの状態が天文学的に多く、計算が非常に複雑です。2016年、GoogleのAlphaGoが世界トップレベルのプレイヤー、イ・セドルに勝利しました。現在では、囲碁AIは人間のトッププレイヤーを上回る性能を持っています。
ポーカー
ポーカーにはさまざまな種類がありますが、2017年にヘッズアップノーリミットテキサスホールデムでトッププロプレイヤー4人に勝ちました。しかし、ポーカーはブラフやプレイヤーの心理を考慮する必要があり、計算だけでは勝つのは難しいです。
麻雀
麻雀はランダム性が高く、複数のプレイヤーが関与するため、計算が難しいです。AIは進歩していますが、人間のプレイヤーに勝つことは依然として困難です。
ところが、私は、まだセガNET麻雀MJで10級なので、私の腕ではまぐれでしかMJには勝てませんが、現在9級を目指して頑張っているところです。9級に昇級した暁には、もっと麻雀の蘊蓄を語ろうと思っています。
つづく…
武智倫太郎