初めて、向き合う。社会課題とその現実。-海外インターシップ体験記
こんにちは!アイセック・ジャパンです。
アイセックは100以上の国と地域の仲間と共に、若者のリーダーシップを育む事業を行っている、学生による非営利組織です。
私たちは、海外に渡航して、現地での社会課題に向き合いながら自分ができることを考え、解決に取り組むインターンシッププログラムを運営しています。
今回は、実際に参加された、滋賀大学2年の嶋津怜奈さんの体験記をお届けします🛫
ぜひご覧ください!
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なぜ参加しようと思ったのか
そもそも、私がアイセックに入りたいと思った理由は、「海外インターンシップ」でした。入会当初は海外インターンシップが具体的にどのようなものかよくわからない状態でしたがとにかくその言葉にわくわくしていました。コロナ禍で海外インターンシップが中止になってしまっている間、「このままでいいのかな。自分は何がしたいのだろう。」とアイセックでの活動について何度も悩んだことがありましたが、ようやく昨年渡航が再開されてついにチャンスが巡ってきた時に、「自分がいかなくちゃ!」と参加を決めました。滋賀大学委員会の委員長として自分の挑戦で誰かに影響を与えたいというのも動機の一つです。
渡航に関して大きな不安はありませんでしたが、現地に行って社会問題に向き合う経験は初めてだったので大きな挑戦だと感じていました。こんなふうに決断して挑戦できるのは学生の特権だなって思います。
具体的な内容について
まず、私は今回の海外インターンシップ参加が社会問題とじっくり向き合う初めての体験で、最初は参加すること自体を目的にしていたのですが、渡航前サポートをしてくれたメンバーにどの国のどのプログラムを選ぶかなど、じっくりコンサルしてもらえたことでインターンシップ中だけではなく、今後自分が将来、やりたいことを考えることもことができました。
最終的に渡航先は南インドにあるチェンナイという場所に行くことを決めました。綺麗な海がある、インドの伝統文化が色濃く残る大きな街です。
元々美術や音楽が好きだったこともありSDGsの4番「質の高い教育をみんなに」をテーマとした、現地の子供達に英語や算数、音楽、美術などを教えるグローバルクラスルームというプログラムに参加しました。裁量権が大きかったので、授業の内容を自分で考えてみることもでき、みんなで日本のソーラン節を一緒に踊ったこともありました!
現地のアイセックのメンバーとも出会えて、ミーティングにも参加させてもらい仲良くなりました。国を超えて同じ団体のメンバーとしてつながれたことは嬉しかったです。別れ際に、滞在中の写真と写真立てをプレゼントしてくれたときは感動しましたし、日本に帰国後、自分の委員会で受け入れ事業の運営を頑張って、インドのメンバーをぜひ日本に招待して、素敵な出会いと体験を循環したいと思いました。
大変だったこと
授業を受ける子どもたちは英語を話さず、私も公用語のタミル語が話せない。お互いの言語がばらばらなのでコミュニケーションをとれるよう自分からたくさん動いて頑張りました。
現地での活動を通して気づいたこと
私が授業を担当していた子どもたちは家を持たず、移動して暮らしている子どもたちだったのですが、数百メートル先には小学校に通える家庭の子どもたちがいました。
インドのカースト制度の名残や経済格差の深刻さは、前もって知っていて想像もしていましたが、実際渡航してみると映像などメディアを通すだけではわからなかった、現地の社会問題の深刻さを痛感しました。このような機会がなければ、現地の子供達と出会えなかったし、遠い国の他人事のように思っていたかもしれません。
インターンシップを終えて帰国してからの変化
インターン中、現地の同世代の学生さんたちみんながすごく勉強熱心で将来のためにものすごく頑張っていると知り、自分は今快適な環境にいるのに、得られるはずのものを得ようとしていなかったなと感じました。
意識しなければただ漠然と日々はすぎてしまいますが、インターンシップに参加してで取り組みたい課題を見つかってからは、今自分は何をしているのかをふと立ち止まって考えながら、学生生活を過ごすようになり1日1日の意味が生まれました。
インフラの整備や資金援助など格差をうめる方法はさまざまにありますが、これからは大学で学んでいる経済学の立場からどのようにアプローチできるか研究していきたいです。
最後にメッセージ
大きい挑戦って踏み出す一歩を迷ってしまいますよね。
それでも、今回の全く知らない環境に飛び込むという自分の選択が、世界に対する価値観を変え、そして自身の目標への手がかりも作ってくれて、今後の人生を色鮮やかにしてくれたと感じました。他の人から言われたことではなく、自分で決断したことって得られるものがたくさんあって、人生の選択肢を増やしてれる経験になると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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