何かを決意した人の笑顔

※この記事は「ゆれる人魚」「ミッドサマー」のネタバレを含みます。

ゆれる人魚

ポーランド映画です。ホラーミュージカルというあまりないジャンルなのですが、グレイッシュな映像とダークなテクノポップの楽曲が最高に素敵な映画でした。アマプラにあるからプライム会員のみんなは見てね。

主人公は最後、好きな人をかみ殺さなければ泡になって消えてしまうのですが、最後の最後まで迷い、結局は少し微笑んでキスをして泡になって消えてしまいます。

ミッドサマー

言わずと知れた話題作。

家族の死によって精神的に不安定になってしまった主人公がカルト宗教に取り込まれていくお話。

ラストに主人公が恋人を生贄にすることを選び、恋人が燃えていくのを見ながら泣いているような笑っているような何とも言えない表情でカルト集団に混ざって叫ぶ場面があり、私はそれを見たときになんとなく収まりがついたというか、彼女にとっての救済なんだなという感じがしました。

「画面が明るいのに怖いホラー」という面が推されがちですが、私は救いの物語だったように思えました。べつに正解だとは思ってないけど。

この2つの映画が好きである理由

正しさと幸せって別かもな～と思わせてくれるからかもしれません。

何かを決意した人の笑顔は心惹かれます。両映画ともラストの主人公の表情はそれなんだろうなと思います。たとえその先が地獄だったとしても、本人にとっては正解で、納得のいく形だったのだろうなと思います。誰もがバットエンドに続くと分かっているからこそ儚くて魅力的なのかもしれませんね。

他にも素敵なところがたくさんあるんだけど、今回はこの辺で。さようなら。