見出し画像

俺 MEETS しょうゆ

おれは非常に熱しやすく冷めやすい性格をしているんですが、社会人になって以来しょうゆにたいへん熱をあげておりまして、もうどんな料理にでも馬鹿みたいにしょうゆかけちゃうような神経が粗雑な人間なんですけれども、しょうゆに対する想いは長く続いている方かと思います。今年に入ってからはそのしょうゆに対するL.O.V.Eを一層高めていこうと考えており、毎月1本ずつネットや出張先でしょうゆを買い求めております。

一人暮らしなもんでこれがなかなか減らなくてね、家には中途半端に開いているしょうゆが5種類くらいあるんですけれども。この連休前後にネットを見ていたらあの広末涼子と不倫していたシェフがヒガシマルの牡蠣だし醤油を絶賛しておりまして。間をおかずに今度はYouTubeでレインボーのショート動画でもこの醤油が出てきていましたので、ヒガシマルの牡蠣だし醬油がジワジワと注目を集めているのではないかと考えてるんですが、ヒガシマルの牡蠣だし醬油を世界で一番最初に発見したのはこのおれだと思っていますから!

おれは、おいしいものはみんなにシェアしたいシェアハピの精神で生きておりますから?これおいしかったよー!ってすぐTwitterとかで言うタイプなので、当然このヒガシマルの牡蠣だし醤油に出会ったときもTwitterにて言及しているはずだと思い、過去のツイートをこの三連休をかけて漁っていたんですけど、2016年の正月にこれについて言及するツイートが発見されました。それがこれです。

これが実家にあったということは、少なくても世界で一番最初にこれを発見したのはおれではなく買ってきた人すなわち家族ということなんですけれども、とにかくこれがおいしくてですね。もうティッシュにかけてもおいしいくらい味が良いんですが、ヒガシマルは関西にある兵庫県は龍野というまちに蔵がありまして、関西のしょうゆの味わいは関東のそれとは違うということをその時初めて認識をしました。これがしょうゆに興味を抱いた原体験といえばそうなるんでしょうか。

※余談ですがその後2018年にたつの市を訪れています。半分は別の目的でしたが半分はヒガシマルの醸造所を見に行くという目的でした。

それで、おれが地方創生に関わる仕事に従事しているという話は何度かnoteでもしているんですが、新卒で入った前職の会社時代から、頻繁に全国様々な地方に出張に行かせてもらっておりました。

出張の楽しみというのは何と言っても各地での食事ですよね。出張先は都市部にホテルをとって滞在することが多いものですから、当然夜は繁華街で飲み歩くわけです。これがなければ出張に行っている意味がない!とすら言えるほど、一介のサラリーマンにとっては大切な時間になっております。

で、それと同じくらい好きなのが全国各地のスーパーマーケットに入るということなんです。出張先で食べる食事というのは現地の関係者が教えてくれるとっておきのお店だったりするので、それはそれでたいへん嬉しいものなのですが、繁華街で食べる味というのは、そこに住む人たちにとっても非日常ですから、どこかよそゆきの顔をしている。その土地に愛着が湧けばわくほど、現地での日常の食卓の味を知りたいという気持ちが大きくなります。

それで各地のスーパーマーケットに足を運ぶわけなのですが、特に好きなのが調味料、それもしょうゆのコーナーです。ローカルスーパーのしょうゆコーナーって面白いんですよ。これが昨年の夏に鹿児島県の鹿屋市に出張に行った際に入ったスーパーで撮影したしょうゆコーナーの写真なんですがね。

これほぼ全部がしょうゆなんですよ。すごいですよね。で、よく見てみると関東のしょうゆが占める割合よりも見たことないようなメーカーのしょうゆの割合が非常に高い!関東のしょうゆといえばキッコーマン、ヤマサ、ヒゲタあたりが主だったところでしょうか。気の利いたスーパーなんかに行くとこれに香川の坂出市にある鎌田醬油とか、埼玉の川島町にある笛木醤油なんかが加わってくるところなんですが、言ってもほんの数種類程度でしょう。

見慣れないしょうゆを見たら製造者と製造地を確認する癖がついていまして、しょうゆメーカーの所在地に関する知識が必要以上に蓄積されてきておりますんで、ついひけらかしたくなってしまうんですけれども。鎌田醬油は坂出、笛木醤油は川島町、そして正田醤油はおらが地元群馬県は館林市!ね!

話を戻しまして、ローカルスーパー、特に九州地方では地域に根差したしょうゆの蔵がとても多いので、このように関東ではあまり見られない光景が見られてとても楽しいんです。すると今度はそれをひとつひとつ味わってみたいという気持ちに当然なりますから買い求めるわけなんですが、一人暮らしですんでそんなにいっぱい買ってもすぐには使いきれないのです。全国各地のしょうゆを味わいたい!と思うものの月に1本小ぶりサイズのものを使い切るのが限界なので進捗としては些かスローペースなんですが、そんな取り組みをここ数年間にわたって続けています。

それで、ヒガシマルの牡蠣だし醬油を世界で一番最初に見出したこのおれがこの取り組みの中を見つけた、次にくるであろうしょうゆの一つを紹介したいと思うんですが、それがニビシの特級うまくちしょうゆです。

福岡のしょうゆなんですが、県内では非常に大きなシェアを占めているということです。実際福岡県出身の知人に伺いましても福岡のしょうゆといえばニビシだというくらいのものなんですが、関東ではほぼ見かけないですよね。そもそも、普段目にする醤油の種類としては関東風の濃口、それから関西風のだし、九州の甘口といったざっくりこんな分け方になると思うんですが、これはうまくち。聞き馴染みないものなんですが、濃口醬油の一種とのことで、九州風のしょうゆによくみられる甘味と、それから旨味成分が入っているものということです。

確かに普段口にする甘口のしょうゆと比べても味わいが相当違うと言いますか、ちょっとお肉にかけるだけでもグッと味が良くなります。ところで福岡といえば博多を中心においしいものがたくさん溢れているまちですよね。同じもつ鍋を食べるにしても、福岡で食べるのと東京で食べるのとではちょっと違う感じがしませんか?今までこれは旅情が大きな要因だと思っていたんですが、もしかするとしょうゆも大きな要因の一つなのかもしれません。

福岡でシェアが非常に大きいニビシのしょうゆは当然飲食店でも使われているでしょうから、キッコーマンとかヤマサのしょうゆの味に慣れてしまっている我々関東の人間にとって、福岡における味の違いも非常に感じとりやすくなるのではないかと、そのように考えております。

それで暫くこのしょうゆを収集する取り組みは続けようと思ってるんですが、近々どこか蔵に見学に行きたいと思ってるんです。キッコーマンとか、ヤマサの工場のほうで見学を受け付けているというので、友人はじめ様々お誘い申し上げているんですが、しょうゆに興味のある人というのはなかなかおりませんで、同伴してくれる人がおりません!

そんなに好きなら一人ででも行けばいいんですが、せっかくなんで最初は誰かと行きたいじゃないですか。最初はってことは何度か行くつもりなのかよ、ということなんですが、大手醬油メーカーの工場見学って一種エンタメコンテンツ化されているといいますか、なんだか一人では行きづらい雰囲気があります。比較的小規模な職人さんが数名で運営しているような蔵には旅情にまかせて飛び込んでいける気がするんですが、大きい工場へは一人では持て余してしまうというか、とかなんとかゴニョゴニョと言っている間にもう二月も終わろうとしているではないですか!3月中には行きたいですね。そんな感じです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?