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Aidemy の持続的成長を裏付けるベストプラクティス「ふしぎな大風呂敷理論™」

こんにちは、アイデミーの小林です。突然ですが、「大風呂敷を広げる」という慣用句がありますよね。実態に合わない誇大な約束したり、計画を打ち立てたりすることを指す言葉です。おそらく旧来は悪い意味で使われてきた表現だと思いますが、アイデミーのような SaaS スタートアップではむしろ、超・積極的な成長志向を表す「いい意味」で使われることも多いです。

とは言え、広げた大風呂敷を放ったらかしにするのもいけませんね。例えば DIAMOND Online に掲載された書籍『「畳み人」という選択』の書評記事も、ビジネスアイデアを着実に実行し、広げた大風呂敷を「畳む」ことが「仕事力」の向上に繋がると指摘しています。

本書では、トップやリーダーの突飛なビジネスアイデアを着実に実行し、かたちにできる人を「畳み人」と名づける。〔……〕
本書には、畳み人として面白い仕事ができるようになるための、具体的なノウハウが満載だ。参考にして、ぜひ「仕事力」の向上を目指してほしい。

記事が紹介する書籍では「畳むこと」の重要性を強調していますが、前述の通りスタートアップでは「大風呂敷を広げる」こともまた善です。要するに、どちらも非常に重要なんです。

両方とも重要である理由を、僕は「大風呂敷を広げて畳むと、会社が成長するから」と睨んでいます。そしてこの仮説を、童謡「ふしぎなポケット」にちなみ「ふしぎな大風呂敷理論™」と呼んでいます。

♪ 大風呂敷の なかには
ARR が ひとつ (= $ 1M)
大風呂敷を 畳むと
ARR は ふたつ (= $ 2M)

ARR(Annual Recurring Revenue)のようなSaaSスタートアップのファイナンス用語に興味のある人は、T2D3 のオリジナルの提唱者 Neeraj Agrawal @NeerajVC が著した TechCrunch のエントリ (英語) とかを読んでみてください。このnote記事では、そうしたSaaS用語は全く重要じゃないです。上記の替え歌の歌詞も、実は適当です (いま作りました)。

この記事では「アイデミーも大風呂敷を広げては畳みを繰り返し、持続的成長を可能にしているんだよ」という話の中でも特に「綺麗に畳んだ事例」をいくつか紹介します。別にどの施策もARRの倍増に直結しませんが、素朴に「へ〜そんなことしてるのね」と思ってもらえれば嬉しいです😊

より広く深く Aidemy を知ってもらうための情報整理

ウェブサイトを作って情報を積極的に発信するのは、基本的には良いことです。でもサイトを乱立させて、情報の受け手を混乱させてしまっては本末転倒ですよね。Aidemy では、いつの間にか増えて8つにもなってしまったウェブサイトの内容を丁寧に吟味し、2つのサイトに集約し整理しました。

サイト_整理

かつて更新されていた広報ブログ風の媒体をnote のマガジンに格納しました。またAidemy Premiumの受講者に読んでもらいたいAI活用系のブログは Aidemy Magazine に吸収しました。そして Aidemy Premium に関連する3つの LPなども、サービスサイトである aidemy.net の然るべき場所に移管しました。

他に Aidemy Business でも、サイト構造の大改修を行っています。下の画像は構造が混乱していた頃の Aidemy Business のサイトマップです。

サイトマップ_昔

当時のサイト構造では、資料請求や読み物のページがドメイン直下にベタッと並べられていて、回遊性や拡張性にかなり難がありました。しかしこれは今ではすっかり改善されています。特に法人向け DX メディア AI-CAN の創刊は、サイトの情報を整理する上で大きな役割を果たしました。

ところで冒頭にも述べた通り、大風呂敷は畳むだけではいけません。一方で風呂敷を畳みながら、他方では新しい大風呂敷を広げてこそ、持続的な成長は実現します。Aidemy はユーザコミュニケーションを促進するための発信基盤として、サポートサイト開発者ブログを2021年7月に新設しました。

サイト_新設

他にもコーポレートサイト新プロダクトのサイトもあるんですが、これらの中でも開発者ブログは自信作です。この記事の読了後には、ぜひご覧くださいね!

サービスの構成を見つめ直し,改めて組み立てる

Aidemy と名の付くe-ラーニングのサービスは、現時点で主に4つあります。(1) Aidemy Free、(2) Aidemy Select、(3) Aidemy Premium、そして (4) Aidemy Business です。当然ながらこれらはそれぞれ異なっており、想定されるユーザのペルソナも違っています。しかしこの「違い」はこれまで具体的には成文化されておらず、暗黙知のような状態となっていました。

典型的な SaaS であれば、4つを一覧して比較できる料金表を作りますよね。サービスごとの違いは、表の中に示すことでくっきりと浮き彫りになります。Aidemy の4つのサービスについてもこのような表を作るため「そもそも Aidemy が提供しているものは何か?」と要素を分解してみたのでした。

サービス表_3

サービスを分解して見えてきたのは、3つの構成要素「教材」「機能」「支援」でした。この3つを Aidemy の「元素」と考えると、4つのサービスを見通しよく体系的に整理できます。つまり、Free / Select は「教材」を、Premium は「教材」と「支援」を、Business は「教材」と「機能」を、それぞれ提供しているのです。

元素を知れば、新しい化合物をシステマチックに想像することができるようになります。この記事ではこれ以上の発展的な内容には言及しませんが、ともかく分解と再構築によりサービスが見通しよく整理され、ユーザへの説明をさらに簡潔かつ明瞭にすることに成功したのでした。

これも「大風呂敷を畳んだ話」です。次々と新サービスをローンチしてきた実績が、この話における「大風呂敷を広げる」に相当するでしょう。

「ふしぎな大風呂敷理論™」の実践者を大募集!

Aidemy の体系化 / 構造化は、単に事業内容を見つめ直して「再定義したことにする」ような、口先だけの表面的な仕事ではありません。実際には教材の全面的な差し替え、システムの大改修、オペレーションの刷新など、多くの社内関係者を巻き込んだ一大プロジェクトでした (詳しい話を開発者ブログの最初のエントリに書きました)。そしてウェブサイトの情報整理も当然、サービスの体系化と緊密に連動した施策です。

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細かい事例を挙げれば、「大風呂敷畳みの成功事例」は枚挙に暇がありません。例えば Aidemy Premium のオンライン相談会予約システムも、不必要な冗長化で使いやすさを損ねていたところ、実態に応じた簡潔なシステムに改修し予約状況が一覧しやすくなりました。下記画像の、黄色のゴチャゴチャが改修前、緑と紫のシンプルな方が改修後です。

相談会カレンダー

この記事では「畳む」に注目して事例を取り上げましたが、もちろん「広げる」も同じかそれ以上に重要です。大胆に大風呂敷を広げながら、同時並行でそれらを理想のかたちに畳んでいくのは難しい仕事です。広げるだけでもダメ、畳むだけでもダメ、その両立こそが持続的な成長を実現するからです。しかし、だからこそ取り組む価値のある面白い仕事でもあります!

「アイデミーでサービスを作りたい!」「スタートアップが成長する場面に立ち会いたい!」という方は、上のリンクから求人にぜひご応募ください!あなたにぴったりな職種がありますよ。