ロマンス映画の見方が分からない
ブリジットジョーンズの日記を2本観たのだけど、よく分からないことがあったので少しメモ。
3/27追記 姉妹に以下のような話をしたところ、「なんでそんなにひねくれた見方してるの!?」「ラブロマンスの見方を間違えてる」「現実でもそんな感じなの?」「恋したことある?」と散々な言われようだったので、記事の題名を『ブリジットジョーンズの日記/映画は尺が足りない』から『ロマンス映画の見方が分からない』に変えます。。
映画を観て全部が分かったことないかもしれない。え、それどうなん?って思うことばっかだし、普通に設定が分からんこともある。
設定も登場人物の行動原理もよく分かるなー!と思った映画、そうだな、、『花束みたいな恋をした』とかかな。
……あれか、恋愛に夢を見過ぎている………?
すごーーーーく乱暴に言ってしまえば、恋愛のしんどいところは放棄して、楽しい愛しいところだけ留めておきたいって話だもんね……。
経験値が低すぎて、純愛しか受け入れられないんか………?
……真理に辿り着いてしまいそうなので早く本題いきましょう。
*以下ネタバレ有*
気になったのは、2のレベッカの件。
映画の終盤、レベッカがブリジットジョーンズのことが好きだと告白し、レベッカとマークの仲について誤解が解ける…というシーン。
それまでレベッカがブリジットに見せていた意味深な笑顔が、「ププ…」みたいな軽蔑ではなく、彼女のことが気になってしょうがないという恋慕のものだった、というコペルニクス的転回の演出はかなり良かったのだが、
冷静になってみると、
あの留守電は何やったんや??
マークの自宅でブリジットとマークが破局に至った、直接の原因であるところのレベッカの留守電。
内容はたしか、
「両親の顔合わせはどうだった?あとで電話ちょうだい。寝酒でもどう?」
みたいな感じ。
両親の顔合わせの話まで聞いてるのに踏み込んでくるの確信犯すぎるな?としか読み取れない台詞。
そのあとも問題で、
「でもダメか、ブリジットがいるわね」
みたいなことを言う。
……え?
これでレベッカが好きなのがブリジットって、、ちょっと無理がないか?
もし私に好きな女性がいたとして、上司がその人と付き合っていて、両親が顔合わせをすると聞かされたらもうその時点でまあまあ病むしそこで働くの辞めるけど、全然辞めないどころかその日にその上司に連絡して「寝酒でもどう」……!?!?
ありえんてぃ。
で、嘘だった可能性を考えた。
私が好きなのはマークじゃない、あなたよ!とか、真っ赤な嘘だった可能性。
そもそも告白シーンの場所、マークの家じゃないの?あれオフィスなの?違うよね?
なんでマークの家にいるねん!!!オイ!!!!
でももしマークがレベッカと付き合ってたとしたら、ブリジットの釈放のために奔走する(しかもそれをブリジットには隠す)の意味わからんし、
ダニエルと殴り合いの喧嘩するのも意味わからんすぎるので、
まあ"ミスリードのためのちょっと無理ある演出"だったのかね。
……。
……映画って、100分やそこらの尺で人間を描こうとする、そのシステムがすでに無理なんじゃない?????
でもねーこのちょっと無理があるミスリード、1でもあるのですよ。
ダニエルが「俺の婚約者をマークに寝取られた」と説明し、ブリジットがそれを信じてマークを毛嫌いする理由の一つになるのだが、
実際はその逆で、マークの妻をダニエルが寝取っており、
曖昧な回想シーンによって視聴者も見事に騙される、、という手法が用いられている。
徹底的にマークに冤罪を着せていくこのstyle。
は、まあいいとして、
「俺の婚約者をマークに寝取られた」……
とか言うかな!?!?!?
私がもしとある既婚者のパートナーを寝取ったとして(豊かな想像力)、その超恨まれて然るべき人の、新しい恋人候補に、「私の婚約者がそいつに寝取られた」とか言うかな!?!?!?罪の意識が皆無か!?!?人外か、お前は!?!?!?
あかんすぎる。この時点でもうコイツは終わっている。シベリア送り待ったなし。
だからダニエルに対するブリジットの毅然とした態度は途中まで大正解なのだけど、2で寝かけますよね。
そら怒るよね。さすがのコリンファースも怒り心頭よ。殴り合いで済んでて良かったね、よ。てかタイ行きも許さんよ普通に。(根本)
てかさ!?!?ぬるっと業界に入ってきたから忘れてたけど、自分とのことが原因で仕事辞めさせてしまったのにブリジットの新しい職場に合わせてくるダニエルあまりにも迷惑すぎんか????全然ストーカーだし、怖いよヒューグラント………※風評被害
あとね、1に関してはラストもよく分からん。
マークはブリジットの日記を読んで怒ってたよね?ブリジットが呼んでも振り返らなかったよね?なのになんで新しい日記帳を買って出直そうとしてたの??いや家出る前に声かけて??
それとも歩いてる時に気でも変わった??なわけないか、なわけないし、まじでどうでもいいことを言わせてもらうと、「気が変わった。」って人生で言われたい台詞No. 1です。
なんか、、よくない?
「気が変わった。」
ちょっと怒り気味に言われたい(ドM)(性癖発表すな)
あとちなみに、このシーンの直前の、コリンファースがブリジットの首もとに顔をうずめようとするシーンがこの2本の映画で一番エロいシーンです。
……以上、映画って尺たりてないよねという話でした。