ユーモアの研究①

大学時代、ユーモアを研究したくて本を探したのだがなかなかしっくりくるものがなかった。

人はどういうときに「面白い」と感じるのか、何がユーモアとして成立するのか。

調べるとよくあるのは、「ズレ」が面白い、という意見である。

今日から、私が面白いと思ったものを、なぜ面白いと思ったのか、紐解いていきたい。

のだが、それには引用が必要である。
著作権法上、「引用」の条件は
1. 主従関係があること
2. 引用部分が必要最小限であること
3. 引用の必然性があること
4. 引用元を明示すること
らしいのでその点気をつけます。

(オモコロチャンネル何が面白いん?と友人に言われ続けているので面白さを真正面から伝えたいという布教も兼ねています。許してください。)

それではさっそく記念すべき一ネタ目。

オモコロチャンネル『ダ・ヴィンチ・恐山の趣味は?好きな食べ物は?鬼才のパーソナルなクイズに挑め!』
https://m.youtube.com/watch?v=YihUcbmiPw0&t=525s
より

「一緒に生活したくない人は?」という質問にダ・ヴィンチ・恐山(画面外)が何と回答したかを当てるというくだり。
結果として、自分を挙げられた原宿(真ん中の人物)。

上の画像は、答え合わせまですべてが終了したあとに「なんで?理由は?」とメンバーがざわつき、原宿が少し大きな声で「ヒントください」と言って締めたシーン。

・クイズの終了後に、本来クイズの回答前に与えられるべき「ヒント」を要求している、というズレ

・"理由は何なのか?"という部分をさらなるクイズのように見立てているために、「ヒント」という言葉を用いている。クイズにクイズを重ねている、天丼。

・理由を直接聞くのではなくヒントを聞くという謙虚で遠回りな姿勢と、納得がいかず食い下がるという強情な姿勢とのズレ。(突っ込むとすれば、「ヒントでええんかい」みたいな。)

・恐山より歳上&立場が上の原宿が「ください」と敬語を使っている、というズレ。

・ふだんのフォント、それまでのフォントとのズレ。(ふだん:メンバーごとのカラーでゴシック体風。ここでは白地に黒抜きの明朝体風。)

・ふだんの声量、それまでの声量とのズレ。
また、原宿のキャラとしてごちゃごちゃネチネチ言うというところがあるので、少し大きな声を出したことによって「この話は終わり」というような区切りとなり、その潔さがギャップとなっている。

くだりの解説としてはこんな感じだが、2人の関係性や、ここまでのくだりを含めるともっといろいろ解説しがいがありそうである。

映画や小説は感想をたらたら書くことがあるのだから、YouTubeの感想もたらたら書いたっていいのではないだろうかという試みである。タイトルは①としたが、続きがあるかは現在のところ不明だ。

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