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家族に伝える経済シリーズ(53):バブルの終焉 ー 空気と熱狂が招いた崩壊

バブルは土地以外にも

前の例では「土地」の話をしたけれど、同じ仕組みは土地以外でも起こったんや。
例えば、 ゴルフ会員権 もそうやね。
通常なら100〜200万円くらいで取引されるゴルフ会員権が、バブルの時には 4,000万円 くらいにまで値上がりしたらしい。
私の父さん――つまり、亡くなったじいちゃんの友人にも、ゴルフ会員権をたくさん持っていた人がいたそうや。多くの人が値上がり益を期待して買っていたんやね。
ところが、バブルが弾けた途端に値段が急落して、大損したり、借金だけが残って大変な思いをした人もきっとおったはずや。

バブルとは何か?

バブルというのは、そういうものなんや。
本来の適正価格を超えた高値で取引が行き過ぎると、いずれ弾けてしまい、その時には大きな損失を生んでしまう。
これは 金融経済の闇 の一つと言えるね。金融経済で儲けようとすると、どうしてもこういう危うい状況が発生する。

バブルを待ち望む人たち

ところがやね、バブルを待ち望んでいる人たちもおるんや。
先の動画でも話があったけれど、 機関投資家 と呼ばれるプロフェッショナルたちや。彼らは「バブルだけど、自分だけうまくやれば儲けられる」と思っているんや。
でもその反対側には、バブルで 大損する人 もいる。
この世は大概のことが 対(つい) の関係になっていて、誰かが儲かると、その裏で誰かが損をする仕組みや。
損をするのは大抵、普通の 一般投資家 ――つまり、一般大衆のアマチュアたちや。

父の考え ー バブルには近づかない

だから、私としては バブルには近づかない方が良い と思っているんや。
一番大事なのは 見極め やね。そして、何でも空気に乗らずに 自分でよく考えること や。
金融経済の世界では、バブルのような 不確かな状況 がたくさんある。だからこそ注意が必要なんや。
にもかかわらず、経済を意識する人たちの多くは、 実体経済よりも金融経済に惹かれていく んやね――私にとっては、なんだかなぁ……と思うところやけど。


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