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家族に伝える経済シリーズ(18):日本の景気、ほんまに良くなってるんかいな?

さて、今、日本は果たして景気が良いのか、それとも悪いのか・・・
先ごろから政府が発表している景気動向を一言で言えば、「ゆるやかに回復を続けている」ということや。けどなぁ、どうもツッコミどころがあるから、下方修正しようかな・・・なんて話もちらほら出とる。
はっきりせぇへんなぁ。
「先ごろ」と言うたけど、一番直近の話は2019年11月くらいのことやね。今は2020年1月や。

実は私はね、会社で社長名で出す「定例報告」の原稿を毎月書いてるんや。そこには、ほんの少しだけれど景気の話も書くわけやねん。
社外秘の内容やから全部は見せられへんけど、12月の原稿にはこんなことを書いたんや。
「・・・なかなかこの状況から一歩を踏み出すのに時間が掛かっていますが、国内景気も回復基調の状態を維持していると政府が発表する一方、民間の調査・研究機関では景気動向指数から読み取れる判断としては『後退』しているとする向きもあって、先行き不透明のままです。特に製造業、輸出については明らかな悪化を示しているのは注意が必要と思われます。・・・」

こう書いたんやけど、政府は言うてることが、
「景気は・・・う〜ん、少しずつやけど・・・う〜ん、まあ、良くなっとる・・・のです。はい、景気回復! デフレ脱却!・・・に向かって?・・・いる・・・」
みたいな感じや。
ほんで、これ、ずっと言い続けてるわけや。ずっと・・・

民間の調査・研究機関、いわゆるシンクタンクやけど、日本総研とか、三菱UFJ銀行系のところを参考にしたかな。日銀短観も見とったわ。
ネットでそういう情報が取れるから、私はそれを参考にして、シンクタンクがこう言うてるよね・・・ちゅうて、上記の文章を書くんや。
それが、社長が発表する原稿になるんや。

世間では今の景気は「いざなぎ景気超え」とか言われとるけど、これって期間が「超えた」ちゅうだけや。
大体、政府が言いたいのは、アベノミクスがうまくいって経済は良い方向に向かってる、ということやねん。
日本政府曰く、「アベノミクス・・・成功・・・に向かっている・・・多分・・・」
(ここ、だんだん声が小さくなると思ってな)
ほんで、安倍首相は政権を維持することが目的に見えるわなぁ。
実際の経済立て直しじゃなくて、政権を続けたいだけなんちゃうかな。

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