Aico

元Disney Cruise Lineレストラン、Remyのクルー。10年後、その夢を…

Aico

元Disney Cruise Lineレストラン、Remyのクルー。10年後、その夢を叶えるまでの軌跡をエッセイに書き起こし始めました。その他日常のコラムなども書く予定です。

マガジン

  • aico 旅のこと

    私が色々と旅した時の体験だったり、ヒントだったり、おすすめの食べ物や過ごし方だったりなどをまとめたマガジンリンクになります。

  • ディズニークルーズラインで働く!

    アメリカのディズニークルーズラインで、ダイニングルームから新しい船のオープニングチーム、そしてレストランRemyのサービスチームとして働くことになった軌跡をたどった10年後に書き起こし始めたエッセイです。

  • 海賊英語を学ぼう aico and day

    私の別のアプローチで書いているコラムです。船の仲間しか使わない英語を学ぼうというコンセプトでやっています。

最近の記事

  • 固定された記事

01: Welcome to our family! ~Tomのはなし~

ディズニーでは入社時にトラディションという研修があります。 この研修ではディズニーの哲学から歴史、サービスの理念的な部分を学ぶ3日間のトレーニングプログラムになっています。 このお話は、 まだ私が船に乗る前に、オーランドのセレブレーションにあるディズニークルーズライン(DCL)  のオフィスで開催された研修での出来事です。 私が大好きで大切にしている一生の宝物のお話です。 DCLのPresidentからの質問 DCLのPresidentのトム・マッカフィー(当時の一番

    • アメリカディズニーでのチップやサービスのあれこれ ~後編~

      はじめに こんにちは! 前回の [前編] に続き、SNSフォロワーの方々からアメリカでのディズニーパークやクルーズでのチップの支払い方や考え方について知識を深めたいという声が多かったので、後編を書きました。 前編ではチップとサービスの考え方ということをざっくりと説明しました。 今回の後編では具体的にパークとクルーズそれぞれのチップの記入の仕方と基本的な注文マナーをシェアしたいと思います。 お役立てできればとても嬉しいです! それでは後編お楽しみください。 ・ディズニーワー

      • クルーの住むUnder the Sea階 ~クルーの食べもの編~

        はじめに こんにちは!前回のクルーの住むUnder the Sea 階シリーズ第二弾です。 クルーになりたいと思っている方もいるという声を聞き、いつか誰かの役に立つ情報となればとクルーの食生活の様子についても書いてみることにします。 なので、もちろん記事の内容には配慮しておりますが、「クルーの生活なんて知りたくないわ、ゲストとして完全に楽しみたいの!」という方はぜひ私の記事はスキップしてくださいね、お気持ち健やかなままで。とはいえ、気を使って書きました。お楽しみいただければ

        • アメリカのディズニーで働きたい夢 〜スマイルのはなし その3~

          その3の前に その1は地元広島でどのように夢を見つけたかについて、その2では米国三越のプログラムの葛藤の中でどのようにディズニークルーズへの夢に向けて取り組んできたかを書きました。 その3はいよいよディズニークルーズの面接の話です。 もしディズニーが大好きで、そういうリスクを回避されたい方はパスしていただくことをお勧めしたいので先にお伝えしておきます。(配慮はしています) 情報量が少ない中、ディズニークルーズで働きたいと思っている方も多いと思うことと、質問もいただくことが多い

        • 固定された記事

        01: Welcome to our family! ~Tomのはなし~

        • アメリカディズニーでのチップやサービスのあれこれ ~後編~

        • クルーの住むUnder the Sea階 ~クルーの食べもの編~

        • アメリカのディズニーで働きたい夢 〜スマイルのはなし その3~

        マガジン

        • aico 旅のこと
          2本
        • ディズニークルーズラインで働く!
          13本
        • 海賊英語を学ぼう aico and day
          3本

        記事

          アメリカディズニーでのチップやサービスのあれこれ ~前編~

          はじめに こんにちは!SNSフォロワーの方々からアメリカでのディズニーパークやクルーズでのチップの支払い方や考え方について知識を深めたいという声が多かったので、まとめてみました。 今回は、アメリカディズニーのチップやサービスのあれこれ〜前編〜として、アメリカでのチップとは何か、サービスの考え方はどんなものなのか、という私の経験からのお話で説明していきます。 厳密に言えばそれぞれのアメリカの州の法律であったり、レストランごとの賃金ルールの違いであったりで状況は異なりますが、一

          アメリカディズニーでのチップやサービスのあれこれ ~前編~

          みんながパパとママ   -ドリーム号のオープニングの話-

          はじめに5隻目の船、ディズニーウィッシュ号ができましたね♪ これから2025年までに新しい船は3隻予定されているとのことでワクワクが続くDCLです。 ウィッシュはドリームやファンタジーと同じくドイツの造船所生まれです。ドイツで造船し、形ができたらクルーのみんなはドイツから船に乗り、その完成した船と一緒にフロリダのポートカナベラルまで一緒に帰って、これまで3隻の船をオープンしてきています。 今回はドリーム号という大きな船をどのようにオープンしてきたか、そんな私のドリーム号の

          みんながパパとママ   -ドリーム号のオープニングの話-

          Remyという新しい世界 ~日本人クルーがRemyチームメンバーになったわけ~

          はじめにディズニークルーズでの食事は朝昼晩、軽食やスナック全てがクルーズ料金に含まれているという話は以前[こちらのエピソード]でご紹介しましたが、 今回はクルーズ料金には含まれていないけれども、追加のチャージ料金で特別な体験のできるダイニングのことをお話ししたいと思います。 ワンダー号、マジック号、ドリーム号、ファンタジー号にはパロというイタリアンレストランがあり、 ドリーム号、ファンタジー号にはレミーというフレンチx アメリカン創作のレストランが、 ウィッシュ号には、ステー

          Remyという新しい世界 ~日本人クルーがRemyチームメンバーになったわけ~

          ぴっかっ!ばぁでぇげぇー! 〜サッチンのはなし〜

          はじめに「なんだこのタイトルは!笑」と思われたと思いますが、それは一度置いておいて...ですね...笑 まず、ディズニーがお好きな方に取っては馴染みの深い、ディズニーサービスの鍵というものを少しお話ししておこうかと思います。 ディズニーのキャストやクルーのサービスの行動の基本は、Safety(安全性), Courtesy(礼儀正しさ), show(ショー性), efficiency(効率性)の4つで、そして最近5つ目の Inclusion(多様性の尊重) が加わり全部で5

          ぴっかっ!ばぁでぇげぇー! 〜サッチンのはなし〜

          おりがみの魔法とくしゃくしゃの5ドル   -小さなバッグを持った女の子ゲストのはなし-

          はじめに前回、[あなたは何のために働いているの?-ウィッティーのはなし-]で、少し船のチップ制度についてのお話をしました。 日本の皆さんには馴染みのないアメリカのチップの制度、まさかアメリカのレストランで働く人には基本給料制ではなくチップだけでお金をいただくシステムになっているということは、多くの方々からびっくりしたと反響がありました。もう少し異文化理解にもお役立てできればなと思い、チップについてのエピソードをもう少し書いてみようと思いました。 お金というものの価値について船

          おりがみの魔法とくしゃくしゃの5ドル   -小さなバッグを持った女の子ゲストのはなし-

          あなたは何のために働いているの?  -ウィッティーのはなし-

          はじめに ご無沙汰しておりました。DCLお仕事体験記を続けてみます。(10年前の話です) みなさんは、「夢」「仕事」「お金」についてそれぞれがみなさんにとってどのような意味をもつかを深く考えたことはありますか? ウィッティーとの話は私がディズニークルーズで1年目の時に体験した話ですが、それまで私はそれぞれの、「夢」「仕事」「お金」の言葉の意味について深く深く自分自身に追求したことがありませんでした。あるようで、考えたことは当時なかったのです。 そんな話を今日はしようと思います

          あなたは何のために働いているの?  -ウィッティーのはなし-

          雨を止めて!  ~帽子のおじちゃんゲストのはなし~

          はじめに こんにちは! 私の体験をエッセイ風に書き始めて1ヶ月が経ちました。 こうやって10年前の記憶を掘り起こして書いているわけなのですが、びっくりするのは一つ一つの思い出がとても鮮明に今でも浮かんでくるということです。 船に乗ったことがある方には懐かしく、まだ乗ったことない方にはDCLに興味を持っていただきたいと思って書いているつもりでもあります。 お楽しみいただけておりますでしょうか?  さて、 ディズニークルーズでは、ゲストに何かお断りを伝える時にも、ダイレクトにノ

          雨を止めて!  ~帽子のおじちゃんゲストのはなし~

          白黒ナプキン  ~リチャードのはなし~

          このお話は私の大好きなマネージャーのフランス人のリチャードのエピソードです。 リチャードはとにかく、明るく元気でした。 DCLで仕事を始めてすぐにリチャードは、 Call me papa! と親身にお父さんのように接してくれていました。 クルーもHe is the best!と絶賛していました。 アニメーターズパレットの白黒 まだDCL新人で働いて間もないある日のこと、 私はアニメーターズパレットというレストランで働いていました。 そのコスチュームは白黒のベストで、 レス

          白黒ナプキン  ~リチャードのはなし~

          アメリカのディズニーで働きたい夢 〜スマイルのはなし その2~

          はじめに If you can dream it you can do it. (夢見続けることができれば叶えることもできる) 私が好きなウォルトのこの言葉。実はとても深いのです。 夢を見るのは自由です。でも周りに左右されずに夢をしっかり見続けることは信念と夢を引き寄せる力が必要な時があります。 スマイルのはなしのその1は、私がアメリカのディズニーへの切符を手にするまでの話でした。 その2は期待を胸に渡米後、米国三越勤務を経て、どのようにディズニークルーズの仕事にたどり着け

          アメリカのディズニーで働きたい夢 〜スマイルのはなし その2~

          クルーの住むUnder the Sea階〜キャビン編〜 

          クルーキャビンはどこにある? DCLのクルーは6ヶ月間ずっと船で生活します。 また別の回で話しますが、 6ヶ月間1日もDay Offはありません。 文字通り6ヶ月間、つまり185日連勤します。 メインダイニングチームの場合、 朝は7時~夜は23時まで。ガッツリな勤務体制です。 DCLワンダー&マジックの場合は乗船しているクルーは950人、ドリーム&ファンタジーは1500人船で生活しています。 70カ国以上の国から船に乗りにきているので、文化がごちゃ混ぜです。 そのうち、日本

          クルーの住むUnder the Sea階〜キャビン編〜 

          アメリカのディズニーで働きたい夢 〜スマイルのはなし その1~

          はじめに 去年から始めたTwitterやClubhouseを通し、若い学生のお友達から夢についてお話をすることが何度かありました。 色々と相談に乗っている中で、私の体験記を読んでみたいという声もありました。 人生やっと時間もでき、余裕が出てきた頃ですが、 「私もう良いお歳だからさ、私の場合の夢を叶えるまでの軌跡談も何かヒントになるかも!」と思い、体験談エッセイとしてシェアすることにしました。 とっても長いけど、よかったらお楽しみください♪  広島での経験 いきなりですが

          アメリカのディズニーで働きたい夢 〜スマイルのはなし その1~