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弾き語りからの恋愛指南

ギターの弾き語り講座に参加して3ヶ月。
課題曲を決めて練習を重ねてきた。
課題曲はテレサ・テンさんの「別れの予感」
カラオケでよく歌う好きな曲。

ある程度コードが弾けるようになったら歌をのせていく。繰り返し繰り返し練習した。

もう少し綺麗なら心配はしないけど
私のことだけを見つめていて欲しいから
悲しさと引き換えにこの命できるなら
私の人生にあなたしかいらない
教えて生きることのすべてを
あなたの言うがままについてくこと
それだけだから
海よりも未だ深く空よりもまだ青く
あなたをこれ以上愛するなんて私にはできない

敢えて2番を記載。

大好きな歌で、歌詞も素晴らしい。

自分の持ってる愛を全て相手に向けてる確信を持った女性が思い浮かぶ。

ここまで想われたら男冥利に尽きるだろうなとか相手も同じ愛を返してくれるんだろうなとか、そんな関係を思い浮かべるけど、さていかがなものか?

ありったけの愛を、献身的な愛を、真っ直ぐな愛を相手に向けることが愛だと、歌の歌詞やドラマや映画や本や漫画で、物心つく頃から無意識にそういうものだと認識してきたように思う。

だから女心を歌ったこの歌詞が心に沁みる。

だけど大人になって十分過ぎるくらい時を過ごして、リアルに経験したことや見聞きしたことから、この歌詞に出てくる女性像だと重すぎて、恋愛はうまくいかないのではと思えてくる。

恋愛は適当なくらいが上手くいく。
自分の気持ちを差し出しすぎない。
それを実践して結果を出してる友だちがいた。

だけどやっぱり、ありったけの愛、献身的な愛、真っ直ぐな愛を歌った歌詞に心惹かれる。
それほど想える相手がいることに憧れを持つ。

それが女心だとしたら、

叶えたい愛がある時は愛を小出しに、相手の様子を見ながら、愛をコントロールすることを心がける。愛を叶えるにはコツがいるなあ。

「別れの予感」弾き語りを練習しながらそんなことを考えていた。

私の弾き語りを聞いてるうちにこの曲を口ずさめるようになった娘(JK)に、

「テレサ・テンマインドでは重くてフラれるよ」

何回も横で歌っておきながら、曲の世界観をぶち壊すようだけど、言っておいた。

私から娘へのささやかな恋愛指南となった。
娘からしたら「知らんがな」だ。




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