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長男の話8【続く不安の原因】


めーくん ・・・当時2歳の長男。人への興味のなさやコミュニケーション能力の低さ、多動ぶりが気になっていた。 

むいちゃん・・・公園で出会った可愛い女の子。めーくんと誕生日が一日違い。 

めいみちゃん・・・めーくんとむいちゃんのお友達。少しだけ月齢が上。


身体が重い、頭が痛い。


めーくんの発達のことで悩みすぎて
毎日ネットサーフィンをしてしまう。
実際にサイトに書き込んで相談をしても
「大丈夫ですよ。当時は悩みましたが今は普通の子です」
「男の子はみんな多動。考えすぎです」
そんな安心材料のコメントをもらっては
自分を落ち着かせていた。


明らかに人と違う息子を目の当たりにしても
まだ信じていたかった。



そんなときに気がついた。

生理が来ていない。



すぐに妊娠検査薬で調べると、
陽性。


そうか、
ここまで追い込まれていたのは妊娠していたからだ。


むいちゃんママとめいみちゃんママにすぐ報告をして、
もう外ではなかなか一緒に遊べないことを伝えた。
それとめーくんに発達の不安があること、人とコミュニケーションをとる機会を増やしたいから公園ではなく児童館に行くこと。
妊娠を理由に。

でも結局は児童館に行っても
人と比べる機会はある。
過疎化した公園で多動なめーくんを追いかけ回す日々は続く。

私には休む暇がなかった。  


めーくんの成長を促すためには
妊娠していようと病気だろうと毎日家にいる訳にはいかない。
一分一秒でも誰かと交流させたい。 
いつか人に興味を持つことを信じて。


でも一向にめーくんは野外で人に興味を向けることがなく、
どんどんエコラリアと呼ばれる独り言が増していった。

公園に行ってどんなに人が絡んでこようと
アンパンマンや映画のワンシーンのセリフを言い続け、
アニメの世界にひたったまま。
  

「なにをおしゃべりしているの?」

スーパーでおばあさんに笑いながら声をかけられた。
小さい頃はエコラリアも可愛らしい。


時が経てば経つほど、
言い逃れできない気がして、
いよいよ福祉センターの発達相談を予約した。 





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