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愛知県教委12月定例会議、請願の口頭説明・審査結果

12月22日 愛知県教育委員会の12月定例会の中でスマイルあいちの請願が審議されました。

提出した請願は2件

①「マスクを外した時の対応」の見直しを求める請願
②人権を尊重されるべき子どもと子の第一義的責任を有する保護者に、学校でのマスク着用の全般に関して主体的に判断する権利があることに留意し、発達と成長への観点から家庭に再考の機会を設け、併せてマスクに起因するいじめや差別の未然防止に取り組むことを求める請願

この他に、スマイルあいちとは別の方から感染症対策関連の請願として

学校等における感染症対策としてのマスク着用が任意であることを周知する請願

も提出されており、これについても審議されました。

結果から言うと、どの請願も不採択だったのですが
教育長や保健体育課長、義務教育課長から新たな動きに関する発言が多数ありましたのでご報告します。

審議の順番に沿って報告しますね。

学校等における感染症対策としてのマスク着用が任意であることを周知する請願(スマイルあいちの請願ではないです)
の内容は
「現状、新型コロナウイルスは重症化率も下がっており、特措法を適用するような必要以上の感染症対策は不適当である。
しかしながら、マスクの着用については強要することのないよう通知が出ているにもかかわらず周知が十分でないので、
児童、保護者の中にはマスク着用が学校などのルール、決まりであると錯誤している人が多いように見受けられる。
また、マスクを着用していなかったり、鼻を出していると先生に注意されることがあり、マスク着用が義務であると児童、保護者がとらえる要因となっているのでないか。
子ども同士で注意することがないよう指導することも教育委員会、学校などの務めであると考える。」
として
「学校などで推奨されているマスクの着用が任意であることを、児童生徒及び保護者への周知を求める」
というもの。

この審議の中では飯田教育長から
「マスクに関する通知がきちんと教育現場に届いているかちゃんと確認していないというところは反省点」
との発言がありました。

また、保健体育課長からは

「これまでも県として数々の通知を出している。
今後、マスクに関する考え方やいじめ、差別につながらないようにということをまとめた資料を学校及び保護者宛てに出す」

との発言も✨

さらに教育長からも

「マスクに対する考え方をWebなども使い随時通知する。
新たな対応、エビデンスなどが出てくればタイミングを逸することなくスピード感をもってやっていく」

との発言がありました。

①「マスクを外した時の対応」の見直しを求める請願(請願の詳細は過去記事)
の審議は賛成ゼロの不採択。

理由としては
文科省発出の衛生管理マニュアルは学校全体に関することであり
県教委発出のガイドラインはより具体的な内容となっているため、
感染リスクの高い授業中に限っての記載であるとして
文科省のマニュアルに沿った内容だという認識だそうです。

ということは、

授業中以外で”会話禁止”とするのはマニュアルにもガイドラインにも沿っていない対応

だということですね。

教育長からは

「(ガイドラインの)記載については誤解を招かないように、よりよい表現にアップデートすることで対応する」

とのことですので、記載が変わる可能性はあるようです。

最後に

②人権を尊重されるべき子どもと子の第一義的責任を有する保護者に、学校でのマスク着用の全般に関して主体的に判断する権利があることに留意し、発達と成長への観点から家庭に再考の機会を設け、併せてマスクに起因するいじめや差別の未然防止に取り組むことを求める請願

の審議の中で、委員から
「前回もいじめに関して話題に出たが、前回から変わっていないか?」
という質問に対して
義務教育課長より
「改めて聞き取りはしていないが
県民からの問い合わせがあり、市町村教育委員会へ確認して適切に対応するように指導した」
との回答がありました。

県民からの問い合わせとは
ご意見箱や電話でのご意見を指すものと考えられます。

県教育委員会に声を届けてくださったものがきちんと認知されていると確認することができました。
ご協力くださった皆さん、本当にありがとうございます!

また、委員からの
「子供たちの成長と発達の観点から、マスク着用についてどう指導しているのか?」
という質問に対して
義務教育課長より
「基本的対処方針に基づいて適切に指導している。

人権を守ること、差別を防止することなどを各家庭で考えるためのチラシの作成をする」

との発言がありました。
教育長からも

「子供たちが困ることがないよう、いじめ差別があってはならない。
きちんと教員が理解することが必要で、学校の意識の持ち方が大事。
マスクに対しての定義が改めて伝わるようマスクの取り扱いに関して精査して通知する。
今までは国のリーフレットをそのまま使っていたが、愛知としていろいろ入れ込んでいじめや差別が絶対にないようにと言うメッセージとして学校や保護者に伝わるようにしていきたいと思っている。」

とご発言いただき、保護者にまで伝わる形でのチラシ作成が行われます。

そこで皆さんにお願いがあります!
ご賛同いただける方に、下記のような意見を県教委に届けてほしいのです!

・メッセージ作成予定への期待とお礼
・自由意志を理由とした、マスクをしない子も認めていただきたい

差別防止を目的としたチラシなどの記載について
”マスクができない子”
という記載は多いものの
”マスクをしない子”
という記載は希少です。
マスクによって既に不調を訴えている子供だけではなく、
マスクの弊害などをよく考えたうえで”マスクをしない”選択をした子供についても認めていただけるよう声を届けましょう!

愛知県教育委員会
名前住所メルアドの個人情報フル申告可能ならば 御意見箱
匿名で、いじめがメインの場合は 義務教育課
マスク他感染対策については 保健体育課

今回の審議で、直接たくさんの県民の声が届くことは
行政を動かす力になると感じました。

ひとり一人の力は小さくとも、あきらめずに届け続けることが現状を変えることに繋がると思います。

まずは一歩、踏み出しましょう。


愛知県教委12月定例会議事録


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