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子供に絶対的安心感を持ってもらう

このエントリーを書こうと思った理由

先日、娘の発言と動作に、胸をぎゅっと掴まれるような衝撃を受けた。オンラインクラスで行っていたスタンプゲーム(足し算引き算を練習するモンテッソーリ教具)をバラバラにしてしまったのだが、咄嗟に娘が「ママごめんなさい」と言った。スタンプを並べる時に肘があたり、スタンプがバラバラになったのだから、「あーあ、また最初からやり直しか」と心の中で思ったけど、失敗することは悪くないと教えていたのに、なぜ娘は私に謝ったのか。ああ、私は娘が失敗した時に、きっとたくさん怒っていたのだろう。しかも感情的に。

また先日、娘が癇癪を起してなだめても話しても聞かないので、大きな声でかなり感情的に「いい加減にしなさい、なんでもかんでも自分ばっかりで、迷惑ばっかりかける!!」怒った時。娘はとっさに頭をカバーして、「ママ、大きな声で言わないで、大きな声嫌だよ」と泣いた。頭をカバーしたのは咄嗟の防衛反応だったのだろう。大きな声で怒鳴る事は、暴力に近いとはっきりと分かった。

失敗は悪くないと教え、自己肯定感を持って育ってほしいと願っていたのに。これまでの子育てを否定されるような、足元がぐらぐら揺れるような衝撃だった。このまま私がやり方を変えなければ、確実に10年後にも、自責と後悔の念に襲われるに違いない。子供にとって、自分たち夫婦は、絶対的に安全な場所、疲れたら帰ってくる場所でありたい。

という訳で、子供と関わる中でいくつかルールを作ってみたいと思っている。

感情的に怒らない

これは、恐らくやってしまった方も多いのではないだろうか。私もダメだと頭では理解しながらも、何度もやってしまっている。友人や職場の人には、苛ついてもムカついても感情的には怒らないですよね、絶対に。

家族なので、取り繕う必要がないけど、「怒る、叱る」といったマイナスの事の場合、感情的になっても何も意味がない。自分が落ち着いていないのに、理論的に説明なんてできない。もう、ダメ出しばっかりになる。

感情的に怒る事で、子供は恐怖心を持ち、「何が悪くて何故ダメなのか」という理解の前に、ただ単に親が怖い、この場から逃れたい、という気持ちから親の言う事を聞いてしまう。こんなの自分がやられたら最悪だと思う。

いきなりゼロには出来ないかもしれないけれど、感情的になりそうであれば、自分がその場を離れたり、子供が泣いていてもタイムアウトを取って自分を落ち着かせなければと思う。誰か見てくれる人がいれば、15分でも外に出る、ゆっくりコーヒーを入れる、イヤホンで音楽を爆音で聞く…など自分を落ち着かせる方法をいくつも用意しておこうかなと思う。

脅さない

「いい子にしていないとお化けが来るよ」「寝ないとお化けにさらわれるよ」「いい子にしていないとサンタクロース来ないよ」。

これらの事は全部脅しにあたるんだと思う。つまり、子供の恐怖心や嫌な事をぶら下げて、コントロールしようとしているのではないかと。これ、自分も親から言われていたし、自分でも恥ずかしながら何度もやってしまっていました。親になるまで何も疑問を持っていなかったから、意外と盲点なんじゃないかなと思います。

でも、子供をコントロールしようとしている時点で、パワーバランスが出来上がっており、親と子供は対等の関係にはいない。私は、親と子供は年齢に関係なく、対等であるべき、お互いは一人の人として尊重されるべきなんじゃないかと思っています。脅す事で人をコントロールする時点で、「どうせ説明しても出来ない、説明するのも面倒、時間もない」と、子供をリスペクトしていないし、信じていない。

あと、いい子にしていなさい、悪い子はダメという言い方にも問題があるのかな。いい子とは何か、なんでそうしなくちゃいけないのか、まったく説明になっていないし、結局何も子供は学ばないと思う。小さい子供でもちゃんと納得すれば次回からは、少しずつ前進していくのではないか。そう信じようと思う。

大きな声で怒らない

これはもう絶対にダメ。冒頭に書いた通り、私も何度も何度もやっていました。怒られる、叱られるといった時点で、もう子供の心はいっぱいいっぱいなのに、大声で怒鳴ったり、失敗をけなされたらどうでしょう。これはもう言葉の体罰なのではないかと。体格の差もあると思う。自分より体がかなり大きい人から、上の方向から怒鳴られたら大人でも怖い。

娘のおびえる様子、泣きながら大きな声はやだよ訴える様子、もうハンマーで頭を殴られたくらいの衝撃でした。感情的にならないと、かなり通じる部分がありますが、自分だって誰かに大声で怒られたら、心臓がどきどきすると思う。恐怖心から、咄嗟に「すみません!」と謝るかもしれない。

ちゃんと優しく言っても聞いてくれない、なんどになだめても聞いてくれない、もういい加減にしろー、ドカーン!という爆発は、恐らくお子さんをお持ちの方は経験があると思う。でも、我慢しよう。子供が聞いてくれなかったらタイムアウトしてみたり、お父さんにバトンタッチしたり。ポジティブな声掛けに変えてみたり、「○○ちゃんが聞いてくれないと、お母さん/お父さんは困ってしまうよ、悲しいよ」と説明してみたり。

あと、娘の場合、他に気が散る物やおもちゃがあると、怒られていても気がそれたり、全然聞いていないことがあるので、なるべく回りに何もない所で聞いてもらうのもいいかもしれない。

結局ただ甘えたいだけ

うちの娘は怒ると30分くらい、虐待を疑わるくらいの音量で泣いたり叫んだりするし、何度言っても真面目に聞かずにふざけているときもある。

でも見ていてわかったのは、お母さん(私)でもお父さんでも、怒ると結局長引くという事。まだまだ、親に甘えたい年なんだと思う。普通の声で注意しても涙目になる時もあるくらいだから、単純に親に優しくしてもらいたい、甘えたい、認めてもらいたい、ほめられたい。そんな気持ちでいっぱいなんだと思う。何が悪くて、何がダメか、単純にわかってない時も沢山ある。

勿論、やりたい放題、なんでも間でもOK、何をしても怒らないのがいいわけではないけれど、子供を一人の人として尊重し、何か伝えたい時は、なんでなのかちゃんと説明してあげる事。

時間がないし、面倒くさい時も正直たくさんあります。子供の話を聞いてるふりして聞けていない時もあります。でも、まず大前提として、感情的に怒らない、脅す事、大声で怒鳴る、これは最低限やらないというルール、夫婦で守りたいと思っている。親が絶対安全基地になるように。


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