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『OpenAI』サム・アルトマンのブログから考える、AI時代の「意志」と「情熱」
ChatGPTを提供する会社『OpenAI』のCEO、サム・アルトマンが2/10に出したブログ記事が話題になっています。
サム・アルトマンのブログ『3つの観察』はこちら。
特に印象的なのは、このメッセージ。
We are now starting to roll out AI agents, which will eventually feel like virtual co-workers.
(私たちは今、AIエージェントを世に送り出し始めており、これはいずれ仮想の同僚のように感じられる存在になるでしょう。)
この言葉が示す通り、AIが私たちの “同僚” として働く未来はもう遠い話ではありません。仕事の仕方が劇的に変わる一方で、
「自分は何を目指し、どのような価値を提供したいのか?」
という問いは、ますます重要になってくるように思います。
このブログで主に語られている
・AGI(汎用人工知能)の発展と社会変革
・個人の適応力と影響力の拡大
を中心に、サム・アルトマンのブログを読んで感じたことを書きました。
AIが「仮想の同僚」になる未来
サム・アルトマンは、AIが私たちの “仮想の同僚” になっていく未来を想定しています。例えば、優秀なエンジニアが何千人も一気に増えるようなイメージで、ビジネスのスピードや規模感が劇的に拡張されるという話です。
これは単に「仕事がなくなる」という話とは少し違います。
むしろ、サム・アルトマンは
「AIが急激に進化しても、主体的にどのように活用するかは人間が決める」
と強調しています。
Agency, willfulness, and determination will likely be extremely valuable. Correctly deciding what to do and figuring out how to navigate an ever-changing world will have huge value.
(主体性、意志、決意は非常に重要になるでしょう。何をすべきかを的確に判断し、絶えず変化する世界の中で道を切り開いていく力には大きな価値があります。)
「AIが優れた知能を持つようになっても、AIが主体的に方向性を示すわけではない。ビジネス上の目標や戦略を定めるのは、私たち人間自身の役割だ」
というメッセージだと感じます。
優秀な “同僚” を多数抱えられるようになったとしても
・どんなプロジェクトを立ち上げ
・どんな成果を目指し
・どんな決断をし、実行するのか
は、私たち自身の意思次第というのは変わらないのです。
“情熱” と “主体性” は、AI時代の最強スキル
少し話がそれますが、先日我々が運営している有料Discordコミュニティ『AI BOOTCAMPAI BOOTCAMP部』で、個人の「スペシャリスト力」についての限定セミナーがありました。
ゲイリー・ハメルの著書『経営の未来』の中にある「仕事の能力のピラミッド」というフレームワークを使ったセミナーです。
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最下層の「従順」から始まり、「勤勉」「専門性」「主体性」「創造性」、そして最上位に「情熱」が位置づけられています。
「組織が成長するカギは、上位レベルである創造性や情熱だ」
と、ハメル氏は説きました。
サム・アルトマンの言う、主体性・意志・決意は、まさにこの上位レベルに重なる概念だと感じます。
AIが企業の専門的作業をカバーできるようになるほど、人間が本来持っている「やりたいこと」「創造性」「情熱」といった要素が、ビジネスの付加価値として、ますます注目されるようになるのではないでしょうか。
AIが「世界を変える」先にあるもの
サム・アルトマンは
「2035年には、誰もが2025年の全人類並みの知的リソースを活用できるようになるかもしれない」
といった、非常にスケールの大きな未来予想をしています。
Anyone in 2035 should be able to marshall the intellectual capacity equivalent to everyone in 2025.
(2035年には、誰もが2025年時点で全人類が持っていた知的能力と同等のものを使いこなせるようになっている可能性があります。)
これは驚くほど壮大なビジョンですが、同時にこうした未来をどう具体的に活用するかを考えるのも私たち人間の役割なのだと感じます。
AIはエンジンやツールとしては優秀ですが、「何を目指し、どんな社会をつくるのか」を決めるのはあくまで意志を持った人間であり、その集合体が社会を動かしていくというわけです。
AIを “自分の力” に変えるために
私自身、『AI駆動開発ハンズオン講座』を受講した際に、AIやプログラミングの全体像を把握すると同時に、自分は何を目指すのかをはっきりさせることが大事だと痛感しました。
ツールとしてのAIを知るだけでなく、ビジネス全体の流れや、社会全体でどう活かされるのかを理解してはじめて、自分の強みや役割を見つけられるのではないかと思います。
また、BONGINKAN代表のBonginさんが、LINEオープンチャットで
「何で役に立ちたいか、何でなら役に立てるか」
という問いを投げかけたとき、私も改めて自分自身の価値観や強みを深く考えるきっかけになりました。
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AIができることが急速に広がっている時代だからこそ、主体性をもって学び続ける姿勢が求められると感じます。
AIを正しく理解し、適切に活用できるかどうかで、今後の仕事の成果やキャリアの広がりに大きな差がでてきます。最初はあまり自信がないかもしれませんが、「やってみよう」「試してみよう」という気持ちで、一歩ずつ知識を広げていくことが、AIを “自分の力” に変える近道だと思います。
まとめ:AI時代にこそ「意志」を問う
サム・アルトマンのブログを通じて見えてくるのは、
「AIに仕事や社会のあらゆることを任せきりにするのではなく、AIという強力なツールをどう使いこなし、何を成し遂げたいのかを自ら決める必要がある」
というメッセージです。
AGI will be the biggest lever ever on human willfulness, and enable individual people to have more impact than ever before, not less.
(AGIは、人間の意志にとってこれまでにないほど強力なテコになるでしょう。そして、これまで以上に大きな影響力を個々人が発揮できるようにするはずです。)
テクノロジーの進歩に驚くのも大切ですが、それ以上に
自分がどんな未来を創りたいのか
を考えることが必要不可欠です。
AIが多数のタスクをこなし、情報処理を支えてくれるからこそ、私たち個人はより「自分の持ち味」や「本当にやりたいこと」にフォーカスできるようになる未来が訪れます。
私自身も、技術を学び続けるのはもちろんですが、「自分の意志」を明確にし、行動に移すことを大切にしていきたいと思いました。
AIが実現する圧倒的な効率化と拡張性を追い風に
・どんな価値を提供できるか
・何を目指すのか
を主体的に考える。
そうすることで、私たちはこれまで以上の成果やイノベーションを生み出せるのかもしれません。
皆さんも、まずは小さなAIツールを試しながら、自分の目指す方向性を見定めてみるのはいかがでしょうか。また、1人で不安な場合は、同じ目標を持つ仲間や情報交換ができる学習コミュニティやスクールに参加してみるのも良いと思います。
AI時代に情熱をもって共創していく仲間たち
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他にも
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