脳の見ているものを動画化する技術「MinD-Video」

論文：https://doi.org/10.48550/arXiv.2305.11675

シンガポール国立大学などの研究者らが、脳の視覚を動画で再現する技術を発表しました。これにより、ブレイン・マシン・インタフェースの研究などが進歩する可能性があります。

数ヶ月前に大阪大学が脳の視覚を静止画で再現する技術を発表して話題を呼んでいました。静止画での再現はそのように大きく成功をおさめている一方、動画での再現は優れたものではありませんでした。

新たな技術「MinD-Video」は、fMRIデータと事前学習された拡散モデルによって脳の視覚を高品質な動画で再現することに成功しました。
意味分類タスク（脳が見ているシーンを正確に判断する能力）において平均85%の精度を達成しました。これは、この分野における最高の成績です。