『DOGMAN』 第10話 捨て猫
穴蔵で一眠りした後、午後からはプラネタリウムのバイトなので、早速首輪につけてある紐を食いちぎり、犬小屋に隠しておいたサングラスとスーツの入ったカバンを加え、柵を飛び越えた。
さぁ、プラネタリウムに向かおう。
「ミー。ミー。」
む?
プラネタリウムに行く途中の公園のベンチの前に、ダンボールが置かれている。そこから何やらかすかなかすれた鳴き声が聞こえる。
リャンは気になり、プラネタリウムに直行しなければ遅刻してしまうのだが、何か事件性を感じ、ダンボールに近づいた。
「ミー・・