擬態 ~現代を生きる小さな忍者たち~
こんにちは、あいあいわーくです。
前回の記事を作成するにあたって有毒生物を調べていたら、他の生物や周囲の景色に「擬態」する生物にも興味を持つようになりました。
そこで今回は、忍者のような擬態術を使いこなす生物たちを紹介していきます。
1.忍法・木の枝変化
擬態と一口に言っても、植物のふりをするものと他の動物の模様を似せたものの2種類が存在します。
このシャクトリムシ(シャクガの幼虫)も、鳥に食べられるのを防ぐため木の枝に擬態しているんですよ。
この他にも、シャクトリムシ同様に木の枝に擬態するナナフシや、木の葉に擬態するコノハチョウやコノハムシなんてのもいます。
2.忍法・花びら隠れ
東南アジアには、綺麗な色のカマキリがいるって知っていますか?
それがこのハナカマキリで、自分の体色に似た色をした花に潜み蜜を吸いに来た他の虫を捕まえて食べてしまうのです。
ちなみに幼虫は花ではなく葉っぱの上に潜み、蜂をおびき寄せるフェロモンを出して蜂を捕まえています。
3.忍法・毒石変化
続いて紹介するのはこちらの岩…ではなく、岩に擬態した魚です。
この魚はオニダルマオコゼという名前で、小笠原諸島や沖縄といった温かい海の浅いところに生息しています。
岩に似た模様をしており、海底で全く動かず虎視眈々と獲物を狙っているのですが、最大の武器は背びれにある猛毒。うっかり踏んでしまったが最後、ハブ毒の30倍もの威力を持つ猛毒・ストナストキシンに侵され、呼吸困難や痙攣を引き起こして最悪の場合死に至ってしまいます。
しかし現地では高級食材であり、刺身や唐揚げにすると美味しいんだとか。
4.忍法・蜂模倣
スズメバチやアシナガバチのような毒蜂は昆虫界において驚異的な存在のため、外敵に狙われることはほとんどありません。そんな毒蜂の姿を真似することによって身を守る虫はたくさんいますが、その代表格がオオスカシバという蛾です。
蛾のほとんどは夜行性ですが、このオオスカシバは昼に活動します。さらに透明な翅(はね)を動かしてホバリングをしながら花の蜜を吸い、黄色い体が花から花へと素早く移動している様子はさながら大きな蜂のよう。
また、幼虫はクチナシの葉っぱが大好物で、私も以前丸坊主になったクチナシの葉っぱの裏で幼虫を発見しました。
5.忍法・悪徳清掃業者
皆さんは、ホンソメワケベラという魚を知っていますか?この魚は他の魚の体表にくっついた寄生虫を食べてくれる清掃業者みたいな魚で、クリーニングフィッシュとして知られています。
一方で、このホンソメワケベラのふりをした悪徳清掃業者のような魚もおり、それがニセクロスジギンポです。
ホンソメワケベラに瓜二つな姿を利用して、他の魚の皮膚をかじって逃げる姿はまさに悪質な清掃業者。しかもその姿のおかげで大きな魚に食べられるのを防ぐことができるという、一石二鳥な生態をしています。
参考
Wikipedia「シャクガ科」「ハナカマキリ」「オニダルマオコゼ」
「オオスカシバ」「ホンソメワケベラ」「ニセクロスジギンポ」
TSURI HACK「オニダルマオコゼは最強猛毒魚!刺されたらどうなる?刺されたらどうする? 」
ネイチャーエンジニア いきものブログ
「オオスカシバ|蛾なのにハチに間違われがちな理由とは?」
まとめ
今回は、他の動物や植物に擬態する面白い生物たちを紹介しましたが、そのほとんどが昆虫か魚であることに気付きました。
今度は鳥や哺乳類の擬態能力についても調べたいと思ったのですが、こうやって自分の興味があることを伸ばせる記事を書けるのはやっぱり素晴らしいことだと思っています。
今度はどんな記事が書けるのでしょうか?そんな期待で胸を膨らませながら、週末を過ごそうと思いました。
それではまた来週👋
あいあいわーくを見学してみたい!
興味がある!という方は、以下からお気軽にご連絡ください!(^^)!
TEL: 06-6599-8400
メール:info-aiaiwork@tieasy.net
HP:https://tieasy.net/
あいあいわーくのインスタグラム:https://www.instagram.com/aiaiwork/
大阪メトロ堺筋線『日本橋駅』徒歩1分のオフィスビルです!
住所:大阪府大阪市中央区日本橋1-17-17 ピカソ日本一ビル 503号