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大学時代の片思い…叶った恋はなぜ地獄絵図と化したのか?【恋愛経験談】
僕のお友達の話。
中学まで一緒の同期で、高校の時塾も一緒だった仲。
飲みに行った時に相談を受けた。
「この気持ちどうしたらいい?」
大学時代、同じ学部の彼女が好きになった。彼女は本当にすごい人で、勉強もできて、バイトもして、ボランティア活動も精力的にやっててさ。
いつも忙しそうだったけど、その姿に惹かれたんだ。
尊敬してたし、もちろん好きだった。
でも、彼女には彼氏がいた。
だから、自分の気持ちなんて伝えるのは無理だって思ってた。告白する勇気なんて、僕にはなかった。
それからしばらく経って、偶然彼女が彼氏と別れたって知った。
正直、奇跡だと思った。これはチャンスだって。
ドキドキしながら、気持ちを伝えた。
そして、なんと、彼女はOKしてくれたんだ。
信じられないくらい嬉しかった。
長年の片思いが実った瞬間だった。
本当に、本当に幸せだった。
…はずだったんだけどね。
付き合ってからの彼女は、まるで別人だった。
それまで、尊敬していた彼女の姿はどこにもなかった。
彼女は、めちゃくちゃ自分勝手。
自己中心的で、会話だって常に高圧的だった。
「俺様系女子」という言葉がピッタリだった。
彼女の言葉は、まるで命令のようだった。
例えば、食事に行くにしても「あのお店がいい」と一方的に決められたり、映画を見に行くにしても「これを見る」と押し切られたり。
彼女の意見は絶対で、僕の意見はまるで無視された。
最初は、彼女の変化に戸惑った。
もしかしたら、付き合ったばかりでまだ慣れてないだけなのかもしれない…そう自分に言い聞かせた時期もあった。
でも、それは長くは続かなかった。
彼女の言動は、日に日にエスカレートしていった。
些細なことで怒鳴り散らしたり、自分の都合が悪いとすぐに機嫌が悪くなったり。
まるで、僕を彼女の所有物か何かのように扱うようになった。
以前、彼女を尊敬していたのは、彼女の頑張りや優しさ、そして何よりも彼女の芯の強さだった。
でも、付き合ってからは、その強さは傲慢さに、優しさは冷たさに変わっていた。
正直、苦しかった。毎日がストレスだった。
彼女といると、僕はいつも萎縮していた。
この恋は、僕にとって、想像を絶する地獄絵図だった。
大学時代の片思いは、まるで遠い昔の夢のようだった。
叶った恋は、幸せなはずだったのに、なぜこんなにも辛いものになってしまったのか…未だにわからない。
この経験から学んだことは、表面的な魅力に惑わされてはいけないということだ。そして、付き合う前と後で、人がこれほどまでに変わることもあるということだ。
彼女を好きだった当時の僕には、それが見えなかった。
あの時の僕は、もっと彼女の本当の姿を見抜くべきだった。
そして、もしあの時、彼女と付き合うことを躊躇していたら、今の僕はもっと幸せだったかもしれない。
これは、僕自身の甘さと、彼女の本質を見抜けなかった未熟さの代償だったんだと思う。
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