事業をやめようかと考えています・・・
今回の相談事例は、やめどきについて。
廃業する前にしてほしいこと
ママ社長の多くは、志半ばで夢をあきらめてしまうことがあります。
もちろんその理由や背景は人それぞれですが、一番多いのが「生活費の逼迫」。
つまり、思ったように売上が上がらず、生活費も脅かすようになった、ということです。
自分のスキルを武器にして、人の役に立ちたい、社会の役に立ちたい、そう思っていたにも関わらず、「仕事」として展開することができなくなってしまうのです。
それはなぜでしょう。
ギリギリの状態になる前に一度考えてほしいことがあります。
それは「初心」です。
おそらく事業を立ち上げる時には、目標があり、想いがあり、明るい未来を描き、希望で満ち溢れていたと思います。
そして、「今」がある。
その「今」が、良い「今」なら何も問題ありませんが、良くない「今」なら少し立ち止まって、そのスタートから現時点までの走ってきた道を振り返ってみてください。
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「悪かったこと」なんて何もない
そう言うと、
「私は集客の方法が悪かったのだと思います」
「リピート率を挙げられなかったのが悪かった」
などど、自分が今までしてきたことを「悪かった」と表現される方がいます。
しかし、「悪かった」ことなんて何一つなくて、ただ「もっと効率的なやり方があった」だけなのです。
なんとなく伝わってきたでしょうか?
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自分を見失いそうなときに味わってほしい詩
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもがひよわな志しにすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
ー茨木のり子『自分の感受性くらい』ー
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一度事業から手を引いてしまうと、次にまた改めて立ち上げる時には、ものすごいパワーが必要になるので、自力で事業を立ち上げるケースはほとんどありません。
もし、あなたのスキルを必要としている人がゼロになったのだったら、その事業から速やかに手を引いてください。
でも、必要としている人がいて、自分自身もまだやり遂げていない、やり残していることがあるのであれば・・・
まだやれることはあるはず、です。
その「やれること」に対して、頑張る方法や方向性だけは間違わないでほしい。
違う方向で一生懸命努力して、疲れ果てて、今まで築き上げてきたものを手放してしまう人がいます。
もったいない…
私は純粋にそう感じてしまいます。
そんなギリギリになる前に、誰かに相談してみてください。
さらに言うなら、そういう相手を見つけてから起業すると、いざという時の心の支えになってくれることでしょう。