お酒をやめてできたこと ~女子の戦いパート2~
昨日も女子の戦いを書いたが、今日はパート2だ。
女子の戦いは、大人になってもある。
むしろ大人のほうが厄介だ。
私は年上の男性にはめちゃくちゃ可愛がられる。
小さい頃はいつも兄についてまわっていたから、甘え上手なのだろう。
だが、年上の女性からは暴言を吐かれることが、多々ある。
もちろん、優しくしてくれる女性もいるが・・・
年上女性に暴言を吐かれるときは、大概その女性が酔っぱらっているときだ。
しらふのときには言われない。
今までで一位か二位を争うほど、辛かった事件を、今回は話そう。
私はある会に入っていた。自営業者や社長が集まる会だ。
たまに集まって飲み会をする、ゆる~い会だ。
同じような会は他の市や、県にもたくさんある。
その会で、隣の市との交流会を行うことになった。
当日は飲み会があるので、仲の良い男性先輩の車に乗せてもらった。
その先輩は話が面白く、顔もまあまあのイケメンだったので、私は好意を寄せていた。
その男性先輩を仮に「鉄男」と呼ぼう。
本名とは全く関係ない。スラムダンクにいたよな、と思い付いただけだ。
鉄男の車で他の会員もピックアップして、隣の市の体育館に着いた。
交流会の内容は、バレーボール大会だった。
バレーボールなんて中学以来していないが、みんなで運動するのは楽しかった。
誰もケガをすることなくバレーボール大会も終わり、移動後、メインイベントの飲み会が始まった。
私は最近この会に顔を出していなかったので、鉄男や同じ市の仲の良い会員と、近況を話しながら少しだけ飲んだ。
その日は体調のこともあり、ビール2杯くらいで我慢した。
こんなんじゃ酔えないが、その日は我慢した。
そんな中、でっかい「杯(さかずき)」を持参して、日本酒を飲みまくっている人がいた。
それが女性先輩のパイ子だ。
いつも乳を強調しているので、パイ子と名付けた。
ちなみに私は美乳だ。
パイ子は飲みまくって、隣の市の会員と楽しそうにしていた。
私はパイ子に近寄らなかった。
鉄男たちと話しているのも楽しかったし、あんな飲んだくれの餌食になりたくなかったからだ。
飲み会も終わり、行きと同じように鉄男に送ってもらおうと帰り支度をしていたら、パイ子から「アイアイ一緒に帰ろう」と言われた。
私はイヤな予感がしたので断りたかったが、他の先輩にも言われてしぶしぶ承諾した。
帰りの車の中は
私、パイ子、めっちゃ先輩(男)、運転手先輩(男)の4人だ。
車が発進して、しばらくは私も当たり障りのないで場を盛り上げようとしていた。
だが、10分ほど車が進んで高速のインターに入ったところで
パイ子に「私アイアイに言いたいことがあるんだけど」
と言われた。
パイ子の言うことは
「会の活動をまじめに参加しない」から始まり
「さっきの飲み会で身内で固まっていて、場を盛り上げようとしない」
最後には、「あんたのやっていることはおかしい」
と人格否定まで始まった。
前に乗っている男性先輩をちらりと見たが、2人は我関せずで助け舟は出してくれそうになかった。
逃げ場のない高速道路の車の中で、一時間以上人格否定をされたら、さすがに気が滅入る。
私が悪いのかなと思ってしまう。
家まで送ってもらって、私は家の前で号泣した。
そして鉄男に電話をして、事の経緯を説明した。
鉄男は「一緒に帰ればよかったね」と言って、慰めてくれた。
翌日、パイ子から謝られた。
一応先輩だし「分かった」とは言ったけど、許せるはずもない。
一週間以上寝れなくて、鬱っぽい症状があらわれた。酒も飲みまくった。
飲まないとやってられないとは、このことだ。
その後も、会でパイ子に会うことはあったが
やっぱり許せなかった。
今はこうやって、パイ子のことを書けるが
しばらくは思い出すのも辛かった。
この時のことを思い出すと
人はお酒が入ると、普段は言えないことが言えるんだなと思ってしまう。
私も酔っぱらっているときに、暴言を吐いたことや、ケンカをしたことはある。
でも、いくら酔っていたとしても言い訳にはならない。
絶対に、相手の人格を否定したらいけない。
一生恨まれる。
私はパイ子のことを反面教師にして、後輩には優しくしているつもりだ。
今日も禁酒をして暴言を吐かないようにしよう。
こうやって、昔の嫌なことを冷静に思い出せている自分をほめてあげたい。
禁酒もいい感じだ。
今の自分が一番好きだ。