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星の王子さま 6章

 夕日が沈むのを1日に、43回見たとか44回見たとか、出版された年の本によって違いがあります。なぜそうなったか。著者は44回と書いていた。この本の出版は著者が亡命先のアメリカでした。フランス語の翻訳をアメリカ人がやって、英語で出版。その後、43回と言うことになっていたのですが、サンテクジュペリの原本がそうなっていないということで、生誕100年を記念して元の44回に戻したという事です。ですから、古い訳は43、新しいのは44となっています。他にも、イラストの絵なども、細かいところで形や色が異なっています。
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 ああ、王子さま。私は少しづつあなたの小さなわびしい日々が分かってきました。あなたには長い間お日様が沈む美しさしか気晴らしになることがなかったのでした。4か目の朝、あなたが言ったことで新しいことが分かってきました。
-ぼくはお日さまが沈むのを見るのが好きなんだ。沈むところを見に行こうよ。
-でも、待たなくては。
-待つって、何を?
-お日様が沈むのを待つんだよ。
始めはとても驚いた様子でしたが、それからあなたは自分に笑って言いました。
-づっと自分の所にいるように思っていたよ!
実際には、アメリカがお昼の12時だったら、これは常識なんだけど、お日さまは、フランスでは沈んでいる。お日さまが沈むのを見物するには、1分でフランスに行くことが出来たら十分でしょう。不都合にも、フランスはあまりにも遠い。でも、王子の星はあまりにも小さくて、2-3歩いすを引くだけで十分でした。そうやって、夕焼けが見たくなるとそうやって、眺めたのでした。
-ある日、ぼくは43回もお日さまが沈むのを見たよ!


そして、その後こう言いました。
-分かるでしょ... 誰でもすごく悲しくなったらお日さまが沈む時をいっぱい見たくなるでしょ...
-きみが43回も見たその日は、すごく悲しくかったのですね?
でも、返事はしませんでした。

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