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星の王子さま 19章
地理学者に勧められ、地球にやってきて見渡せるようにと高い山に登ったけれど、友だちを見付けるどころか、人にさえ出会うこともできません。
★ ★ ★
王子は高い山に登った。王子は膝の高さの3つの火山しか知らなかった。王子は死火山を椅子のように使っていた。 「こんなに高い山だったら、ひと目でこの星の全てと、全ての人を見れるだろう...」 でも、針みたいに削られた岩しか見えませんでした。
-こんにちは、念のために王子は言った。
-こんにちは... こんにちは... こんにちは... こだまが答えました。
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-あなた達はだれなの? あなた達はだれなの? あなた達はだれなの?
-友達になっていただけませんか。ぼくはひとりぼっちなんです。王子は言いました。
-ぼくはひとりぼっちなんです... ぼくはひとりぼっちなんです... ぼくはひとりぼっちなんです... こだまが答えました。
「なんておかしな星なんだ。この星はとても乾いていて尖っていて,
それに何もかも塩っぽい。」王子はその時そう思いました。
「それに、ここの人たちには、想像力がない。言ったことを繰り返すだけ... ぼくの所には、一輪の花が咲いていて、いつも最初に話をする...」