見出し画像

世の中は不公平!


会社勤務や起業して会社経営。色々なセミナーやら講演会に参加して、やっと世の中の仕組みに気が付きました。

もはや50年以上昔の話です。

同級生のみっちゃんと高校への進学が決まった春休み。校庭の鉄棒で春風に吹かれながら、ぐうたらしていた時、みっちゃんが言いました。

「世の中って不公平よね。」

中学の同級生 竹中(女子)は、不良で、スカートは足首まで(当時の不良の証)。制服のネクタイもしない。高校生と付き合っているという噂。授業もふらっと気が向いた時に現れ、勝手に帰る。教科書もない時があって、授業中にぼーっと空を見ている。そのくせ成績は良くて、特に習字が抜群にうまい。国語の寺田(教師)は書道コンクールに応募させたくて、「なあ竹中、書いてみようよ」と追っかけるのに、竹中はうるさそうに逃げていた。

みっちゃんの話の続き。みっちゃんは両親とも学校の先生で教育熱心。

「家庭教師について、必死に勉強して、やっと入った高校が、なんで授業さぼりまくって、窓の外ばっかり見てた竹中と同じなのよ。世の中って不公平よね。」

多分それが世間の不条理に最初に気づいた15の春でした。

みっちゃん、それはね。竹中は不良だけれど頭の出来があんたと違う。授業中窓の外みてても、ちゃんと授業の核をつかんで、頭に入れている。みっちゃんが、必死で何年もかけて取得したスキルでも、多分竹中はアッという間に取得するでしょう。

10年頑張れば、どんな事でもイッチョ前になれる!

70年生きてきて思います。多分そんなことはありません。ただ「そこそこ」というレベルにはなるかな。

◎ センスのない人は、何年やってもダメ。・・・仕事によって必要なセンスがちがうので困る。その人の得意なセンスと仕事に必要なセンスが一致しない。

◎ 学習能力のない人は、何年やってもダメ。・・・同じ間違いを何度も繰り返す。

何年もかかって取得したスキルを、あっという間に取得する後輩がいる。せっかく何年もかけて作り上げたマニュアルを全然見もしないでできるやつがいる。これが、言いたかないけど能力の差。

ただし10年も続けていたら、そんなものねと周りが諦める。それなりに定着するということはある。

10年コツコツ頑張っても、まあそれなりのことはできるでしょうけど、それ以上でもない。才能のある人はサッサと抜いて、その先の展開に行くでしょう。それでも我々凡人は、それでもやるっきゃないじゃないか!

15の春に気づいた世間の不条理は、その後、職場の隙間に、ニュースの中に、どんどん積み重なって、もうそれが不条理とも思わなくなってしまったけれど、やっぱり実力、能力の格差は歴然とあると思う。

10年続けても、ダメなものはダメと知ってることも必要かな。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?