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選ぶ楽しさと、買いやすさと。
突然ですが
商品の多いショップや
メニューの多いお店は好きですか。
好き嫌いっていうより
その時の状況やメンツや求めているものによって
需要が違ってくるのはもちろんだよね、
某激安ジャングルであれば
そのカオスっぷりがコンセプトの一つだから
それはそれで求められているんだろうし
もしくは
親子孫の3世代で入るファミレスであれば
そのジャンルの多彩さはむしろ武器にもなろうし
だけどわたしは総じて、
選択肢の多いお店はあまり得意じゃない。
そう、嫌いじゃないんだけど、
得意じゃないの。
全部試してみたくなるし。
じっくり吟味したくなるし。
"最初の一個" をレジに持って行くのに
結構時間をかけてしまう。
そんなわたしだから
素敵なカフェ見〜つけた!と
初めて入るお店で
メニューが多すぎるとマジで困る。
やっとのことで
ひとつの商品を選んだのに
さらにカスタムの提案とかされた日には
もう勘弁して〜〜ってなってしまう。
・・・年取ったのかな・・・(ポソっ)
日常を過ごすのに
選択肢が多いほど
選ぶ方はくたびれるのよ。
ただでさえ
脳疲労困憊な子育て共働き世帯は
じっくり吟味した状態で眼の前に出してもらえるのが
一番!助かると思うんだよね。
欲しいものがひとつも置いてないのも困るけど
欲しいものが目の前にありすぎる状態も困る。
いろいろ選べるのは
優しさのように見せかけて
相手に過剰な脳疲労を与えているかもしれないってこと
わたしも若いうちはわからなかったなー。
「知らなかった!」って言われないように
「こういう事もできますよ!」
って提案も
隙あらばしていたような気もする。
提案しなきゃお客さんが損しちゃうって
ただただ、善意で思ってた。
思いやりも、気遣いも
適度であるからこそ響くのであって
先回りして声掛けしたって
空回りしてお互いモヤッとすることも多いよね。
つまるところ、
その距離感が心地よいから
ご縁が続くのだろうし
だからといって
心地の良い距離感が
誰しも一緒ってこともないのだから
考えすぎたって
正解なんてものは
一生出ないよね。
たとえ一回距離感間違えたって
お互いにとって必要な人なら
なーんか、近くに居続けるものなんだよね。
だからもし、今わたしが店員で
カウンターでメニュー選びに迷っている
わたしみたいな人を見かけたら、
一言こう聞いてみようと思うよ
今、どれとどれで悩まれていますか?
と。
お客さまがそこまで絞れた理由まで汲み取れたらベスト。
その理由に応じて、
わたしならこっち!をご提案してみる。
乗っかってくれるかもしれないし、
くれないかもしれないし、
迷惑がられるかもしれないけど、
その人一人だけの脳みそにかかっていた負担を
ちょっと軽くしてあげられたらいいよね。
なんてことを考えながら
お汁粉にするか、散々迷って選んだお抹茶をすする、午後。
おしまい。