谷崎潤一郎を知る(アートツアー①)

昨年末に創作のパートナー(女性)と、「来年は月に1回はアートツアーをして、観る目を磨こう!」と目標をたてた。

その第一弾が今日で、場所は、芦屋の谷崎潤一郎記念館だった。
もともとは、記念館のロビーに展示されている、灯りの造形を鑑賞するのが目的だったのだが。

パートナーが遅れてきたこともあり、ロビーの椅子に座って待っていたところ、目の前のテレビで、谷崎潤一郎の生涯映像が流れていたため、何気なく見ていた。

谷崎潤一郎という人について、私は、名前は聞いたことはあるというくらいの認識であり、近代史とかで作品名を覚えた記憶はあるものの、実際の小説は読んだこともなかったのだが、、、その生涯を観ていて、驚いた。

え、この人、純文学の巨匠とかのイメージやったけど、無類のエロおやじやん!!生涯で3回結婚し、女が変わるたびに、その私生活を作品にし、そしてそれがバカ売れしたっていう、、、

エロ小説の、流行作家だったのか!!

これは衝撃であった。

いや、エロでも、流行作家でもいいのだが、私が勝手に純文学の立派なお方というイメージを持っていたので、そのギャップに驚いたのだ。

いや、これだけ有名なので才能に溢れた立派なお方なのだろうが(あちこちの説明では、内容はエロだが文体や表現は素晴らしい芸術と評がある)、だからと言って品行方正というわけではないのだなと。

つまり自分の勝手な思い込みというのがあるのだなと思ったのだ。

遅れてきたパートナーも私と同世代の女性だが、これまで見た映像からの情報を伝えたところ、彼女もこの事態に興味深々になっていた。

しかも、この谷崎潤一郎記念館は、芦屋市の文化の発展のために建てられたようなので、きっと子供たちも学校行事で訪れるはず。どんな説明をするのだろう、、、聞いてみたい。

やはり、どうしてもエピソードに興味を持ってしまう、私たち中年女子。

展示を観ながら「これが2番目の妻で、この頃にはもう3番目の妻と出会ってたんやで、、、」などと下世な話題をささやきあいながら、お隣の芦屋市立美術博物館に行く時間がなくなってしまうほど、谷崎潤一郎記念館を堪能してしまったアートツアー第一弾であった。


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