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Decay#2 感想

はじめに

まず、このような公演を行ってくれたユカちゃんに感謝したいと思う。
コロナ禍で正直楽しみなんかなく、いろいろとモヤモヤしていたところにおしゃれして出掛ける機会を作ってくれた、そして、インスピレーションを受ける機会を作ってくれた事に感謝。

ユカちゃんとの出会いとか

わたしは約10年ほどユカちゃんに憧れている。
別の店がきっかけで原宿ファッションに目覚める。それもきっかけは負のエネルギーだったのだけれども。
そんな原宿ファッションに目覚めたてのわたしは、バイブルとしてKERAをよく買っていた。その中でもスナップが大好きだった。その中にユカちゃんはいた。

ユニークなお姉さん=ユカちゃん

実は最初、記載があったにもかかわらず6%DOKIDOKIの店員さんとは知らず、KERAによくいる髪がピンクの眉がユニークなメイクのお姉さん。着てるものは全てロクパーで、よっぽど好きなんだなぁと思っていた。
それで、行ってみたかった6%DOKIDOKIでついにその髪がピンクのユニークなメイクのお姉さんに対面。
KERAに載ってましたよね?と声をかけるだけで精一杯。すごく緊張したのを覚えている。
いろんなヘアアレンジやコーディネートも上手で、かつ、年齢不詳でプライベートをほぼ口にしない、くだけた言葉を使わない(おそらく彼女が勤務していた店がそのような決まりだったのだろう)彼女に対して自ずと興味が出た。

踊れるの?!

店の動画などを調べていた時、海外のファッションショーの動画を見た。その時、彼女が踊れることを知る。
おしとやかなイメージだったのに踊るんだ!すごい!となったのを覚えている。
後から知ったのだが、増田セバスチャンさんの作るビジュアルショーから入ったらしいから元々演者側だったのね。
ヘアアレンジとか色々すごいなぁと思いつつ、ユカちゃんが派手派手ー!!っていうよりかは、段々と時間を追うごとにユカちゃん独特のアートを彷彿とさせるようなファッションをする様になっていっていた。それにも自然に憧れた。

ユカちゃんに興味津々のわたし

そして、彼女自身がエロティックなアートに興味があることも流れで知る。(多分店のブログ?)
彼女に興味がある私は当然調べる。彼女が行っていた古本屋さんに行ったこともある。(ふと思うと、
可愛すぎるものを求めると、エロティックに行き着くこともある気がする。ベティちゃんとかいい例。)

彼女が導いてくれた三本柱

そして今の私へ繋がる新しい扉を開くワードがここで出る。
それが

ピンナップガール
バーレスク
ポールダンス

この三つ。

ユカちゃんがピンナップガールの方と写真を撮ったといった投稿だった気がする。
なんとなく知ってはいたけど調べてみた。
もともと海外の文化が好きなわたしは当然好きだった。
ポールダンスやバーレスクも然り。
ポールダンスとバーレスク は別のきっかけがあるのでそれはまた今度。
私は少しだけポールダンスを習っていた。金銭的都合でやめてしまったがまたぜひやりたい。

ピンナップガール 

不思議なことに突然ピンナップファッションをしたいと思い立ち、髪を巻いてみたりメイクを研究したりした。それらしいワンピースなんか持ってないからロクパーで買ったワンピースをそれっぽく(とは言ってもそれらしくしようとがんばった)着た。
そしたら似合う!とコメントを貰って、あ、これ私似合うんだ!と、嬉しかったのを覚えている。

寺山さんごめんなさい

もちろん、彼女がインスパイアを受けている寺山修司についても調べた。恥ずかしながら私はホラー、またはそれに準ずるもの、もしくは雰囲気がそれに等しいものが極度に苦手なためまだ触れられないでいる部分が大多数。でもあの明朝体がアートになる雰囲気は好き。とても好き。

やっと感想

さて。
前置きが長くなったけれども(というか記事を分ける必要があるだろう)Decayの感想をば。

まず、ユカちゃんが第一回目の公演をやる時点でお誘いは頂いていたのだが、その時は金銭的都合が付かず、お断りしてしまっていた。

でも行けばよかったなぁとずっと思っていたところで再演が決まり歓喜。すぐに予約した。(ここでも金銭的余裕があったわけではないが、行くべきだなと思った)

この日は最近副業で疲れていたので本業で有給を取った。(病院などにも行きたかったので)おかげでとても充実した日になった。

いつもユカちゃんのショーに行く時はあんまり派手な格好でいかなくていつも後悔するのでおそらく一般の方からみると派手なパーティーでも行くんじゃないかと言うくらい派手にしていった。
コロナ禍でそんな機会も失われていたので楽しかった。

あと、今回の公演を観劇することにおいて、ユカちゃんが描いたnoteを読んだ。
詳しくは彼女のnoteを読んで欲しい。

https://note.com/yukazakuro/n/na873a7688bbe


まさしく私がここ数年思っていたことが書いてあった。

さて。また前置きが長くなったけれども、ショーの感想をやっと話すことにする。

二列目で鑑賞した。
テレビが置いてあって映像がはじまった。
ちょっと私にとっては怖い映像だった。
身体の一部に明朝体で書かれた文字(詩?)が映し出されていた。
それに加えて人の囁き声。
囁き声ってホラーでよくあるからゾッとした。でもそれがユカちゃんの声だってわかって、少しホッとした。

Decayという意味を行きのスープストックで調べた。
減衰の意味だった。noteに書いてあったようなことをやるんだろうなと思った。

カーテンが開くとお花の蕾。セバスさんのアトリエで作ったんだろうな。
独特の音楽や効果音と共に花弁が一枚ずつ開いていってユカちゃんが中にいた。

フラダンスのようなひらひらの衣装で、頭にはサンゴのようなヘッドドレスがついていた。作ったんだろうな。ユカちゃんらしくて可愛い。

最初は元気に飛び回るユカちゃん。可愛い。それこそファンタジーのユカちゃん。
可愛い。
昔のビデオテープやレコードのような掠り音が入った音楽。それもまた可愛い。
入っていた花の雄蕊雌蕊と共に揺れるユカちゃん。可愛い。

ところが途中で眠りから覚めると、これがおそらく大人へ変わると言うことなのだろう。
着ていたひらひらを脱いで、ヘッドドレスを取って、セクシー系のダンスをする。髪も下ろしていた。
かっこいい。彼女のセクシー系のダンスも大好き。

途中から銀座であったモネ展で使われていたセバスさんのアートのところにあるため池にキラキラの水がはいっていて、そこで髪を濡らす。そして、一気に振り上げて水飛沫を上げる。
そこからさっきの楽しそうな場面とは裏腹に、表情も激しく、戸惑い、思ってたのと違う、どうしよう、というような感情が醸し出されていた動きに変わっていった。
何かに操られるように右往左往していた。
途中、ユカちゃんが少しうめき声を上げた気がしたのだが、BGMだろうか。
きっとこの場面はnoteに書いていた、パフォーマンスを重視されず、一緒に飲んで売り上げを上げることに重きを置かれたことによる戸惑いが現れていたのだなぁと思った。

それから私たちの目の前に広げられていた花びらの上に寝っ転がり、花弁をを髪の毛についた水でひっつかせていた。
きっとそれは今までは花のような存在だと思っていた、思われていたのに、年齢を重ねるごとに自分という人は何も変わっていないのに、いつのまにか花ではなくなっている。
花という存在に対する執着だと思った。

そしてゆっくり立ち上がり(この時少し膝が震えていた。立ち上がることへの恐怖かなと思った)、ゆっくりと一歩一歩、髪についた花がひらひら舞い落ちながらはけていった。
次のステージへ進むことを決意したのかもしれない。

というのが一連の流れだった。(きっと途中抜けている)

十人十色

noteにかいてあったことを頭に入れると、すごく考察しがいがあるパフォーマンスだったなと思う。
それぞれ見る人によっていろんな受け取り方があると思った。
でも、それでいい、というか、そうであって欲しいなと個人的には思う。
だって原宿って個性の街だもん。


Decayでの題材:女性の在り方と私なりに呼びかけたいこと


女性である以上、年齢だとか見た目だとか、死ぬまで求められ続けるんだろうなとは思う。

だから、日本ではある程度建前は上手くないと女性ってうまくやっていけないなと個人的に思った。

でも、私より年下もしくはあまり変わらなくても自分のことをババアだとか卑下する人が沢山いる。
建前はうまくないといけない(この場合はある程度周りに話を合わせるの意味)けれど、でも
最近読んで腑に落ちたのが

ババアだと思った瞬間から、自分のことを卑下した瞬間からババアになる

ということ。


私なりの女性として強くいるために

だから私は今30歳だけども、好きな服を着ている。それこそロクパーのワンピースだったりアクセサリー、ピンナップのブランドのショッキングピンクのドレスだったり。

それがわたしの生き様であり、自分らしさであり、また、それが世間への反抗でもある。

あなた建前はどうしたの?と言われそうだが、会社では常に某量産ブランドを着ている。建前ってそれで十分だと思う。あとは、世間の人と話を合わせる努力とかかな。ネットニュース読むくらいだけど。

だから、これを読んでる女性の皆様はどうか自分のことをババアとか言わないで欲しいです。
そして、好きな服着ましょうね。


to be continued

話を戻すと、私はDecayには続きがあって欲しいと思っている。
すぐには難しいかもしれないけど、きっと私はラストのはけていくユカちゃんは新しいステージに進んでいる(落ち込んでいたように見えたけど、それもまた一歩な気がして)気がする。

だから、もしユカちゃんが次のショー、続きのショーを作ろうと思ったらぜひ、作って欲しいなと思う。

ユカちゃんがパフォーマンスをしているところを見ることができて本当によかったし、胸の内をパフォーマンスで表現するって素敵だなって思った。
パフォーマンスにすることにより、心に残りやすくなる。少なくとも私の心には衝撃だった。

そして、カワイイモンスターカフェを出る時、私の胸の内にパフォーマンスのユカちゃんのはけるときと同じような気持ちが少しだけあった気がした。


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