世界はもっとカラフルであるべきだという主張
世界はもっとカラフルであるべきだ。
そのままの意味なのだが、私がカラフルな格好を好むようになってから、世間が基本白黒だなと思うようになった。
電車に乗っている人は大体黒いスーツとか黒い靴だし、黒髪。挙句の果てにスマホまで黒。かばんも黒。
本当に黒が好きで着ている、持っているのだろうか。
そういう人も大勢いると思う。でも、半分くらいは実は違うんじゃないかと思う。
大体の人は
会社の決まりだから
目立たないようにするため
もう歳だから
だと思う。
アメリカの人がテレビに出ていて、ピンクの髪だった。インタビューを聞くと公務員らしい。驚いた。
日本ならまずありえないし、いたとしてもクレームが入るだろう。誰にも迷惑をかけているわけではないけれど、風紀を乱す人にカテゴライズされてしまうと思う。
日本にもピンクの髪の公務員、いてもよくない?と、私は常日頃思っている。ピンクの髪だって青だって赤だっていい。それで仕事めっちゃ早かったら最高じゃない?
まあ、私も学生時代はインキャだったので、髪を染めてる高校生とか怖くていじめられそうで、その高校にはいかなかったことがある。
でもそれは狭い世界で生きていたからで、私を認めてくれる髪の毛が派手な友達に沢山出会ってから考えが変わった。
ちなみに、当の私は黒髪である。
本当はピンクにしたくてたまらない。
でも、日本女性でいる限り、前記事でも述べたように
「ある程度建前がうまくないといけない」
ということがあるからだ。あと、お金がない。死ぬまでに一度やりたい。
一応一般企業勤めなので。ついでに言うと、前記事でもあるように、某量産ブランドを着て通勤している。それも建前でしかない。そうでない日は好きにやらせてもらってる。
さて、なぜこの記事を書こうかと思ったかというと、
2018年にゴードン・マッター・クラーク展という展覧会をたまたま見て、そこの体験コーナーで描いたものをいまだに自画自賛しているからだ。
さっそくだが見てほしい。
きっと皆さんにとってはなんてことのない絵だと思うし、なんなら、え?これ?というものだと思う。
この展覧会、正直よくわからなかった。
最初は美術館前にあったオブジェが何となく素敵で入ってみた。
でも、中を見ると家を真っ二つに切って観客が喜んでいたり、電車を真っ二つに切って観客が喜んでいたり、
なんだ、でかいものを真っ二つにすれば美術になって、喜んでもらえる世界なのか?よくわからない。。と思って展示を見ていた。
最後の方、ストリートアートのようなものが展示されていて、少し興味がわいた。でも、街中でよく見るグラフィックとは少し違っていた。違うんだけどなんだかよくわからなかった。
本当によくわからないまま、芸術ってこういうものだよねと思いつつ展示ブースを後にした。
展示ブースを抜けてからよくある、みんなもやってみよう!的なコーナーにあったのが先ほどあげた写真のものである。そこで先ほどの世界はもっとカラフルであるべきだを書いた。
正直、ここでもみんなもやってみよう!的な場所ではあったけど、よくわからなかった。塗り絵ではなかったから。そして、色マジックがたくさんあったけど、土台の黒い印刷が強すぎてマジックで塗ってもあんまりうつらなかった。
なんなんだこれは。。よくわからない。
でも、この感情って何かに似てる。とそこで思う。
黒ばっかり、色をつけても黒が強すぎて写らない。
これって、私がよく思っていることではないだろうか。
そう思った私は、色マジックをやめて、黒のマジックの太い方で
「世の中はもっとカラフルであるべきだ!」
と、書きなぐって、張り出してくださいboxに入れてきた。きっと今頃捨てられているだろう。
そこで私が自画自賛している絵というかなんというか、作品というにはおこがましいものが誕生した。お金なかったのに、なんか入りたくなった美術館、入って悪いことはなかったなと思った。よくわからなかったけど。
世の中はこれからも、きっと私が生きてる限りは黒いものがあふれかえるんだと思います。見えるものだけでなく、見えないものも含めて黒いものがあふれかえる。それが私たちが生きている三次元です。所詮こんな若造が一人、もしくは原宿にいる子たちで声を上げても、日本の偉い方は動いてくれません。現実そうです。電車の中の人がみんなジュエティで売ってるような色物のセットアップとか着てたら素敵なのにな。でも、それは実際問題無理なんです。生まれ変わったらもっとカラフルな世の中だといいな、見えるものも、見えないものも。
このnoteを読んで、あなたの言ってることもよくわからないよ?という方が多いかと思います、ごめんなさい。でも、これを読んでいるあなたは本当に好きで黒の服を着ていますか?本当に黒が好きならいいです、続けてください。でも、似合わないからとか歳だからとか、いったんやめませんか?ピンクが好きならピンク着ていいと思います。スーツが黒いことに疑問はありませんか?まぁ、スーツ問題は実際無理なんですけどね。
似合う似合わない関係なく、好きな色を着てみませんか?という呼びかけというか、壁打ちくらいにおもっていただけたらこれ幸いに存じます。
前記事で書いたDecayという舞台は、決してハッピーエンドの作品ではありません。むずかしいよね、でも前に進まなきゃ。つらいけど。くらいの意味合いだったように思います。
だから、私が書いたあの絵だかなんだかよくわからない文字の作品(わかりやすくするために一度だけ作品と呼ばせてください)も、
「世の中はもっとカラフルであるべきだと思っているけど、結局カラフルであってほしい主張なんか黒いものにかき消されてしまって、結局世間的には派手なあいつらおかしい、になってしまうんだろうな」
といったメッセージを後付けでこめておきました。
きっと私も、いつか年齢を追うごとに黒いモンスターに飲まれてしまう日が来る気がしている。(注釈しておくと、黒が嫌いなわけではない。)
でも、私はカラフルな沼でできるだけ踏ん張っていられるよう、体幹を鍛えようと思います。だって、そのが楽しそうじゃん?