Difyでコードブロックにおける「高度な依存関係」非表示時の問題解決マニュアル
Resolve problem with Probrem Python package not available in Dify code block
このマニュアルでは、Difyのコードブロックで「高度な依存関係」が非表示で(例:import requests)を使用できない問題の解決手順をまとめています。今後同様の問題が発生した場合の参考にしてください。
ちなみにサーバーにインストールした環境での話です。
問題概要
Difyのコードブロック内でimport requestsを実行した際、以下のエラーが発生しました。
Node コード run failed: /usr/local/lib/python3.10/site-packages/requests/__init__.py:86: RequestsDependencyWarning: Unable to find acceptable character detection dependency (chardet or charset_normalizer). warnings.warn(
これは、requestsモジュールが依存しているライブラリ(chardetまたはcharset_normalizer)が正しくインストールされていないために発生します。
解決手順
1. サンドボックスコンテナ内にアクセス
Difyが動作しているサンドボックスコンテナ(例:docker-sandbox-1)にアクセスします。
docker exec -it docker-sandbox-1 /bin/bash
2. python-requirements.txtファイルの確認と編集
依存関係が記述されているpython-requirements.txtファイルが存在するか確認し、必要なパッケージを追加します。
find / -name "python-requirements.txt"
ファイルが存在した場合、以下のコマンドで内容を確認します。
cat /dependencies/python-requirements.txt
もしファイルが空であれば、以下のコマンドでrequestsとその依存関係(charset_normalizer、またはchardet)を追加します。
echo "requests" >> /dependencies/python-requirements.txt
echo "charset_normalizer" >> /dependencies/python-requirements.txt
または、chardetを使用したい場合:
echo "chardet" >> /dependencies/python-requirements.txt
3. requestsの再インストール
依存関係が正しく解決されるように、requestsを再インストールします。
pip uninstall requests pip install requests
4. パッケージの依存関係チェック
インストールが正しく行われたかを確認するために、依存関係をチェックします。
pip check
問題がなければ、OKです。
5. キャッシュのクリア
古いキャッシュが影響している可能性があるため、pipキャッシュをクリアします。
pip cache purge
6. サンドボックスの再起動
ホスト環境に戻り、コンテナを再起動して依存関係を反映させます。
exit
docker restart docker-sandbox-1
7. 動作確認
Difyのコードブロック内で再度import requestsを実行し、問題が解消されたか確認します。エラーが出なくなれば、解決です。
まとめ
この問題の主な原因は、Difyのサンドボックス環境内でrequestsの依存ライブラリが正しくインストールされていなかったことでした。これを解決するためには、python-requirements.txtに必要なライブラリを追加し、サンドボックスを再起動する必要がありました。
なお、ライブラリの利用は、いちいちこうしないとできないのかもしれませんね。
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