奥の奥


深い路地を抜けた先
貴方の匂いがどこからか鼻の先を通り抜けた

何物にもなりきれなかった。
誰のフリもできなかった。
そんな私を肯定してくれた貴方に会える気がしたんだ。


振り返った先にあなたが立ってた。
するりと伸びた首にきれいな模様がある。
すぐ、気づいたんだ。

でも、胃が怪獣のように暴れている私に声をかける余裕はなかった
駐車場でしゃがみ込んで、あなたが通り過ぎるのを見ていた
笑いが出るくらいオーラでいっぱいだった。
アタシが命かけてもいいくらい
死ぬほど追いかけていたい彼が目の前にいた


っさいこう。
たああかっけえ。
もうなんなんだよ
どこで惹かれてるかわかんなくなるくらいさ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?