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2021年3月7日、息子達が誘拐されました(ハーグ条約非加盟国)5

3月9日夜、シンガポールに住む友人が連絡をくれた。息子達の居場所がわかっているなら、LOCOTABIという現地に住む方にお仕事を依頼するサイトで、ナイジェリアに住む日本人にお願いして、息子達が今安全なのか写真を撮ってきてもらったら?と。その発想は無かったので早速アブジャに住んでいる人が居ないか調べるも、残念ながらいなかった。

その後、娘を寝かしつけた後にアメリカの弁護士とミーティング。夫に誘拐されたと緊急裁判の申し立てをすることに。でも、夫と子供達がナイジェリアにいる場合は残念ながら何もできないと。

また、夫は裁判をキャンセルすることと、養育費の自動引き落としを止めるように私に要求。じゃないと息子達と一生会えなくすると脅迫してきたので、弁護士と確認し、一旦裁判をキャンセルしたように見せ、夫の指示に従っているような対応をした。

あと、Twitterではこれからアブジャへ向けて出発する方、ナイジェリア人とご結婚されていて、ナイジェリアには何度も行ったことがある方と連絡を取ることができた。また、Facebookでは在ナイジェリア日本国大使館ページの投稿を全部見て、日本語でコメントを何度も入れているナイジェリア人が居た為、連絡をしてみることに。とにかく、自分にできることは片っ端から何でも試してみた。

3月10日、外務省地域課より連絡があり、邦人保護ができるか確認中だったが、何もできないと。ただ、在ナイジェリア大使館に連絡し、何か情報を仰いでくださいと。

だが既に在ナイジェリア日本国大使館には連絡済みだった。息子達がナイジェリアに行く可能性があると分かった時と、いると分かってすぐに。電話をかけても繋がらなかったので、メールを3回送っているが返信はない。

Twitterで知り合った方から、大使館の夜間緊急連絡先をもらい、ナイジェリア時間では早朝だったが、かけたら初めて電話が繋がった!

繋がったのはよかったが、夜間対応の方は冷たく感じた。今私が抱えている問題を伝えても、「はい、それで?話しを続けてください。」といった感じで、心が折れそうになりながらも、必死になって伝えた。

メールを3回送っているが返信がないことも伝えると、「今はコロナ禍でリモートワークになっており、大使館には一人しか出勤していない」とのこと。さらに「この件は領事の担当になり、メールも届いてから担当者に振り分けられて、それからの返信になる」「大使館が開いてから確認はしてみるが、担当者からの回答を待ってください」のみで終了。

駐日ナイジェリア大使館へ連絡し、状況を説明すると、こちらでは何もできないですねと。

どこに電話しても何もできない、何もできないの繰り返し。もはや誰に聞いた情報かも忘れたが、日本は片親だけが子供を連れて出国する時、もう片方の親からの同意書がなくても出国ができてしまうんです。逆に国によっては同意書がないと出国ができません。

子供を国外へ連れ去られないようにする為には、その子供のパスポートを死守するしかありません。

私の場合、遠方から子供達に会いにきた夫を可哀想に思い、泊めさせてあげたのが間違いでした。まさか全員分のパスポートが盗まれ、息子達がナイジェリアへ連れていかれるなんて、思ってもみなかったです。

あー、日本人だしちゃだめ。ほんとこの言葉の通り。

駐日ナイジェリア大使館から再度連絡があり、もしかしたら何かできるかもしれないから、何があったか英語で手紙を書いて領事宛に送ってくれないかと。そしてその方がご自身のご経験談を話してくれた。

彼はナイジェリア人と日本人のハーフで、彼が幼い頃に全く同じ経験をされたらしく、その後兄弟全員お母様の元に戻ることができたと。だから、「絶対に大丈夫です。子供達は愛さんの元に絶対に戻ります!」と。この言葉を聞いて号泣。この大丈夫の言葉に本当に救われました。そして、「子供達が大人になった時に、この事実を知ったらきっと、父親を恨むと思いますよ」とも言っていた。

何としても、息子達の為に頑張らなきゃ!と前向きな気持ちになりました。 

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