2021年3月7日、息子達が誘拐されました(ハーグ条約非加盟国)7
現地時間の12日、ナイジェリアチームは即座に行動に移してくれた。警察に届出をするのに、私からの状況説明と捕まえて欲しいという声明文と、アメリカのコートオーダーを手に警察へと向かってくれた。警察からの回答は保護するのに、息子達のパスポートのeコピー(デジタルコピー)が必要だと。
日本時間では13日土曜日になってしまっていて、外務省に連絡するも確認できないと。以前利用したJALは警察からの電話であればお答えしますと月曜日の段階で言われていて、警察からJALに電話で確認してほしいとお願いした際には"参考にさせてもらいます"の意味わからない回答だったので、もう当てにしてなかったが、ここにきて息子達のパスポート情報が必要になるとは。。
だめ元でまた警察へ電話してみた。担当者は居なくて、電話に出たのは以前私の家の敷地内に防犯カメラがないか確認に来てくれた人が対応。もう、その人の対応はとても酷かった。隣で姉も会話を聞いていたが、本当にビックリしていた。
息子達のパスポート情報が必要だと事情を説明すると、当直中だから限られた人数しかいなく、対応できない。電話一本で確認できるから、なんとかお願い出来ないかとお願いすると、パスポートのeコピーってなんですか?どんな情報が載ってるんですか?知らないんですか?一体どんな情報が必要なんですか?と犯人を問い詰めるかのように、捲し立ててきた。
一つ一つ丁寧に説明し、そして再度お願いをしました。やりたくないのが態度からわかったし、当直明けで嫌々対応してあげてるんだ感が伝わってきた。何度も心が折れそうになりながらも、息子達の為に丁重にお願いした。
あまりにもひどい対応だった為、隣にいた姉に小声で録音してと伝えると、それが聞こえたのかそれからその警察官の態度がガラッと変わった。朝から対応した当直明けの人は帰ったみたいで、別の方にお願いをしたら、とても真摯に向き合って対応してくれた。でも、JALからはパスポートのコピーをもらうことができなかった。
在ナイジェリア日本国大使館へ連絡し、事情を説明すると警察からの要請がない限り、何も出来ないと。また、パスポートのコピーを持ってないことに対し、コピーを用意しておくのは一般常識だと批判もされた。でも、どうして困って助けを求めてる人に対してそんな言い方ができるんだろうと思った。
あらゆる方面に確認をしたが、結局はガーナへ出発の日までにパスポートのデジタルコピーを用意できなかった。また、息子達のiPadからは位置情報が特定できなくされ、ナイジェリアから出国されてしまったらもう息子達の行き先を追えないと絶望的だった。あとはナイジェリア警察が息子達のパスポートがなくても、確保に動いてくれることに期待し、ドキドキしながらその日を待った。