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2021年3月7日、息子達が誘拐されました(ハーグ条約非加盟国)2

3月22日、ナイジェリア大使館へ行った帰りの電車でこの記事を書いています。なかなか思い通りに進まず、ため息が止まらない。でも、今出来ることをしよう。

3月7日の朝、夫の携帯へテレビ電話をかけるも出ない。その後に、「We’re almost done with soccer. See you guys later」のメールが。でもお昼になっても帰って来ないので、電話すると今度は留守番電話に。

なんだか胸騒ぎがして、パスポートを探すと私と子供達のパスポートが全て無くなっていた。すぐ警察に連絡するも、今夜まで待ってみたら?と呑気な回答。息子達のiPadが家から無くなってることに気づき、位置情報を確認するとドバイ国際空港にピンが立った。。

頭の中は真っ白。色んな感情がいっきに押し寄せ、とにかく急いで行き先を突き止めなきゃと思い、地元警察署へ娘と向かった。

警察署では、主に二人の警察官が対応してくださり、一連のことを伝え、ドバイにピンが立ってることを見せると、その警察官は「すげー!」と声をあげた。この反応に怒るどころか心の底から引いてしまった。

ドバイだから絶対にトランジットしてる。行き先は夫の実家があるナイジェリアかカメルーンのはず。だから行き先を突き止めてほしいと依頼しました。私は息子達のパスポートのコピーを持っていなかった為、名前で出国リストからヒットするか確かめてもらった。息子達は日本、アメリカ、ナイジェリアのパスポートを持っていて、もしアメリカ又はナイジェリアのパスポートを使って出国した際には短時間で分かると。でも入国管理局からの返答は出国リストから彼らの名前を見つけられなかったと。どうやら息子達は日本のパスポートを使って出国したよう。どこの飛行機に乗ったかまでを調べるには、三週間から一ヶ月の時間を要すると。

警察は息子達が6日に家を出てからの足取りを調べていたみたいだけど、自宅近隣の監視カメラから行方を探すも全く見つからなかった。また近隣の駅のカメラ映像もダメ。夫が使っていた携帯電話から行方を探すも、なんと携帯の名義人が会社名義になっていたようで、本人のものではないからと追跡できず。既に20時半を過ぎていた為、私と娘は帰宅することに。

まだ私達がアメリカに滞在している時、息子達のパスポートを持って家を出て行った夫は、裁判所からのパスポート返還命令を無視した。それでも面会スケジュールには息子達に会いに来た為、息子達には、もし飛行機に乗せられたら、「助けて。ママのところに戻りたい」と言いなさいと伝えていた。まさか、これが現実になるとは。

息子達はきっと言い出せなかったんだろうなぁと思うと、とても胸が痛くなった。飛行機に乗った時、不安だっただろう。怖かっただろう。本当に申し訳ない。

帰宅後、靴棚を見ると息子達の靴が二足ずつ無くなっていた。また、テレビラックからはゲーム機も無くなっていた。もっと早く気がついていれば。。本当に情けな過ぎて私は、娘の前で子供のように声を出して号泣してしまった。



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