許すってこんなにも難しい!
私は家族を、特に母を、良くない方向でビックリさせる天才かもしれない…。
よく考えてみると兄もそのけがある。以前はどちらかというと兄の方がそんな人だった気がする。
しかし、今は圧倒的に私だ。
ちなみに、母自身はそういうタイプの人間ではない。
ああ、だからそう、これは完全に私の嫌いな父の血だ。わかっている。私は父を嫌って避けているけれど、本当は私たちは似ている。
私が何で母を飛び上がらせたかということについては、また後日書こうと思う。
今はうまく書ける気がしないのだ。
今回何を書きたいかというと、私はそろそろ父を許して関係を改善させた方がいいのではないかということ。
母を苦しませた父を許したくなかった…ということもある。
でも、よく考えてみたら、母の問題は関係なく、ただ単に私と父の関係の問題だと思った。
幼い頃の私は本当に恵まれていて、家族との楽しい思い出がたくさんある。経済的に支えてくれて、色々な場所に旅行に連れて行ってくれたのは確かに父だ。
その点に関しては今だって感謝している。
でも、素直に感謝できない気持ちもある。
私は父に自分の娘として愛されていると信じていた。でも、そうではないことに薄々気付いてもいた。
私は所有物というか…時に手段として使われ、必要ない時は都合よく忘れられる存在なのだと本当は子供の頃から薄々は感じ取っていたのだ。
それでも誤解だと信じたかったから、見て見ぬふりをした。
それが、母との問題が出てきたあとで真実であるということがわかってしまった。
今の私は彼にとって敵だ。
利用価値もないし、むしろ自分を軽蔑し母から引き離そうとしている邪魔な存在だ。
一緒に暮らしているとよくわかる。
母は自分が「消えてほしい」と願われたのが辛かったと言っていたけれど、私もそうだ。
私もたぶん邪魔な存在として考えられている。
そんな父を許すとはどういうことなのだろう。
私は利用価値とか母からの評価を上げるためとか、そういうこと抜きの愛情を、彼から感じたことは一度もなかった。信じたくなかったけれど。
でも本当だったと気付いてしまったからにはなかなか許せないし、仲良くしたいと思えない。
こんな話は母にもできない…
何も知らない母からは「そろそろ許してあげたら?」と言われる。
人を許すってこんなにも難しいのだ。
許すべきなのかもわからない。
許し方がわからない。
許さなくてもいいのかもしれない。
わからない。