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汚いものは魅力的!

母がよく「あなたには綺麗なものだけを見せようって気をつけながら育ててきたの」って言っていた。
確かに今思うと子供の頃の私はそうやって過ごしてきたように思う。でも、その当時はそんなこと思いもしなくて、私の生活の中で起きる嫌な出来事は立派な「汚いこと」だった。
だから、私の「汚い」の基準はとっても低かった。他の人からしたら大したことのない嫌なもの、出来事が容易に「汚い」に分類された。

しかし、大人になってからも「綺麗なものだけを見る」生き方なんてできるわけもなく…
想像できると思うが、私は大人になってから随分とカルチャーショックのようなものを受けた。

母はきっと、私に傷ついてほしくなくてそうやって守ってくれていたのだと思う。また、私自身にも心の美しい清らかな人になってほしかったのだと思う。

ただ、想像通りにいかないこともある。
私はカルチャーショックは受けたけれど、傷つくばかりではなかった。逆に母からすると「汚い」と思っていた世界が興味深く魅力的に見えてしまうことがあった。
アラジンのジャスミンもそんな気持ちだったのかななんて思ったりする。ディズニーのような素敵な物語にはならないけれど。

とにかく、私は好奇心のある方でもあったし、今まで見たことのない世界や人々に興味を持ってしまうことがある。
34歳になった今でもそう。
恋をするのも、ちょっと影のある人とか危なっかしい人のことが多い気がする…
母が望むような相手を選んだためしがない。

人生の歩み方というか、選択の仕方も少し危険な道を選びたくなる。(安定的ではないということ)
心も綺麗なわけではないし、弱くてずるいところとかは本当に汚いと思う…

綺麗なものだけを見続けるのは不可能なのだから、子供の時にそうやって過ごしすぎるのはかえって逆効果なんじゃないかな…なんて思ったりする。

どうでもいいけど、そんなことをふと考えた夜。

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