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中身で勝負できる動画投稿者はAI立ち絵を使おうぜと言う話。

ちょっと前にこんな記事がXで話題になりまして、それに触発されただけの記事です。

趣旨

動画投稿者には、自由を手に入れる自由もあるんだよ。あわよくばオリジナル立ち絵で収益化も目指そうぜ。

本文

私は昔、ニコニコ動画でゆっくりやVOICEROIDを使った動画を作ってたことがありまして、正確には今もいくつかの名義で細々やっていて、別名義でもYoutubeでStableDiffusionを扱うチャンネルを運営しています。

ゆっくりやVOICEROIDを使った動画は、やはり立ち絵があった方が華があるので、基本的に立ち絵を使いたいところです。

ただ、以下の3つの理由により、使用をためらう例がかなりあります。

(1)利用規約がきつすぎる

ゆっくり系の(恐らく)最大の配布元の規約ページには、下記のような規約があります。

規約は常に最新の内容が適用されるものとします。

https://kitsunekakko.fanbox.cc/posts/2718822

これ、むちゃくちゃきつくないですか?

ある時点では規約的に問題ない使い方が、後から規約違反となって動画の非公開や削除に応じる義務が(法律上、強制力があるかどうか分かりませんが)、過去にまで遡って生じる可能性があると言うことです。

過去に遡って適用されるかどうかについては明言がありませんが書いてないと言うことは例外はないと認識しています。

私は動画を作る時は、できるだけ寿命の長い、長く見られる動画を作ることを念頭に置いています。

しかしこの規約を厳密に解釈すれば、過去の動画が新しい規約違反に当たる場合、過去に遡って動画を非公開か、削除する必要があります。

ある日突然、問題がなかった使い方が問題とされると言うのは、何らかのプラットフォームに頼る人間は常にそのリスクに晒される話ではありますが、それでもそのリスク少なければ少ない方がいいです。

プラットフォーム以外にこう言う規約を定めている素材を使ってそのリスクを高めるのはできるだけ避けたいです。

同じような話ですけど、ダウンロードファイルのreadmeには規約を全く記載せずに、全部web上に誘導する素材も同じリスクがあるので私は使いづらいですね…。

リンク切れとか、配布終了とかで後から確認できなくなると言うパターンもありますし…。

(2)利用規約がふわふわすぎる

商用利用は禁止です。それ以外は公序良俗に反しない範囲で。

こう言う利用規約しか設定されていない素材も結構あります。

せめて商用利用の範囲を設定してください…。

Youtubeの収益化も商用なのか、個人の趣味ならいいのか、それが高じて個人事業主になったらNGになるのか。

公序良俗も、例えば「政治・宗教・戦争に関する話題への利用は禁止」とかって範囲を明示してくださればいいんですけど、公序良俗は範囲が広すぎます。

それこそ、画像生成AIに関して言えば、それを肯定したり、肯定的に扱うことは、反対する人達の主張に添えばまさに「公序良俗に反する」訳です。

各キャラクターや投稿先のガイドラインに準ずるって形ならいいですが、公序良俗みたいな解釈の余地が広いふわふわの言葉で生殺与奪を握られている素材はちょっと使いづらいです…。

(3)特定の投稿者のイメージが強くついている素材もある

ある特定の有名な投稿者が使っている立ち絵素材は、その人のイメージが強くつくことがあります。

例えば、直近の数年ニコ動に入り浸っている重度のニコ厨で、この顔を見て、バグパイプの音の幻聴が聞こえない人は、少ないんじゃないでしょうか。

ぱん◯ろ~

毎回、10万単位の再生数を叩き出すバケモノ投稿者(好意的な意味で)が使っている立ち絵素材は、その人のイメージが強くつきがちです。

この立ち絵は1本あたり十数秒ではあるものの、ニコ動がダウンしていた一時期を除いて数年間、毎日動画を投稿し続けている別のバケモノみたいな投稿者がメインで使っている立ち絵でもあります。

この立ち絵を使う限り、そのようなバケモノ(好意的な意味で)の影が視聴者の頭にちらつき、それらと比較されることになります。

駆け出し投稿者にとってはめちゃくちゃ負担が大きいです。

これは極端な話ですが、その界隈のトップ投稿者でも初週1~3万再生程度の狭くて小さな界隈だと、1人が特定の立ち絵を使っていると、もうその立ち絵は、その人のものになってしまいます。

同じ立ち絵で同じ界隈に参入すると「◯◯さんのパクリか」みたいなことを言われかねません。

(実際言われたことがあります。弱小投稿者の悲しい運命ですね)

動画投稿者は自由を手に入れよう

「直接AIに読み込まれたり、SNSでの利用を通じて間接的にAIへ取り込まれる可能性を考慮すれば、今後はこちらが提示する使用条件をちゃんと守ってくれると信用できる顧客以外からの注文は受けられない」(意訳)

AI騒動の中で、絵師の中からこのような発言が飛び出し、それらに対してそれなりに賛同が集まっていました。

ここまで見てきたような問題を避けようと思えば、今までであれば有償依頼で自身が自由に扱える権利を買い取る方法がありました。

しかし、冒頭に引用させて頂いた記事やその続きを見れば、そもそもクリエイター側が買い取りの際に設定した条件を無視して、依頼絵を私物として広報に使っている、そもそも依頼を完遂できるだけの技量がない等の問題が現時点であります。

そこに今後は、AIを理由にして、依頼者を厳しく選別し、受けた案件に対しても、依頼者の使用に対して厳しい条件を課すと言う宣言がなされました。

こんなクソみたいな殿様商売に付き合う筋合いありますか💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢おっふぁっくそですわあああああああああああああああああああ💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩💩

失礼。心の中のお嬢様が漏れ出しました。

動画、それもパソコンを使って立ち絵やVOICEROIDで声を入れて、ガッツリ編集した動画を出すような人であれば、そこそこのスペックのパソコンを持っている人もいらっしゃると思います。

だったら後出しでいくらでも動画を殺せるくらい、がっつり生殺与奪を握られ続けたり、有償で作成依頼した画像にまで事細かに制限をかけられたりとかって不平等な契約なんてぶん投げません?

さすがに今現時点で、立ち絵を使って好評を得ている名義でいきなりAIに切り替えるのはおすすめしません。

ちょっとパターンは違いますが、配布のフリーのゆっくり絵を使っていたチャンネルがオリジナル絵に変更しようとしたら炎上したみたいなケースはちょこちょこあります。

今、順調に動いているチャンネルでの変更はリスクが高いです。

逆に言えば別チャンネルを立ち上げて、最初からAI絵を使う分には文句を言われる筋合いもありません。

版権キャラを使わず、自作キャラを使うのであれば人気が出てくればグッズ化による収益化も狙えるかも知れません。

動画投稿者—!中身で勝負できる自負があるならAI立ち絵を使おうぜ—!


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