【ChatGPT初心者向け】指示のコツ - 外部ツールを使用する
今回もOpen AIが公式発表していた「プロンプトエンジニアリングでより良い結果を得るためのコツ６点」から一つご紹介します。
外部ツールを使用する
※GPT-4以降のバージョンについての内容になります。（2023年12月現在）
Open AIの公式発表を翻訳すると、
１．埋め込みベースの検索を使用した効率的な知識検索
２．コード実行を使用してより正確な計算を行う
３．モデルに特定の機能へのアクセスを与える
一つずつもうちょっと詳しく解説します。
１．埋め込みベースの検索を使用した効率的な知識検索
埋め込みベースの検索とは？
埋め込みベースの検索とは、ユーザーからの質問や指示に基づいて、AIがその場でインターネット上の情報を検索して、関連情報を見つけてくれる技術です。
さらにChatGPTなどのチャットボットのすごいところは、
ユーザーが口語的な表現をしたり、一般的ではない言い回しをしたり、
AIが理解しにくい指示をしていたとしても、AIが指示の本質を理解して最適な検索をしてくれます。
続いて、悪い例と良い例を見比べてみましょう。
悪い例
〇〇について教えて。
良い例
〇〇について、インターネット上の情報を検索して、最新情報を踏まえて教えて。
悪い例では、具体的な情報が不足しています。そのため、AIは何を重視して情報を提供したら良いのかが分かりません。
一方、良い例では、インターネットを検索するように指示をしており、最新の情報を求めていることが明確です。これにより、AIは具体的なアクション（インターネット検索）を実行して、ユーザーが求めている情報を提供するようになります。
２．コード実行を使用してより正確な計算を行う
ChatGPTはPythonコードを実行することができます。この機能を使用することで、複雑な計算やデータ分析も可能です。
悪い例
次の売り上げデータを分析してください。
各製品カテゴリーごとの総売上と平均売上を計算してください。
良い例
次の売り上げデータを分析してください。
Pythonを使って、各製品カテゴリーごとの総売上と平均売上を計算し、月別の売上トレンドを示すグラフを作成してください。
悪い例では、どのように計算を行うかツールの記載がありません。AIは自身で頑張って計算を行いますが、計算が複雑だったり長かったりすると、実行に時間がかかったり、間違えてしまう可能性も出てきます。
一方、良い例では、Pythonを使って計算するように指示をしています。また、Pythonを使うことでグラフの作成を依頼することもできます。
３．モデルに特定の機能へのアクセスを与える
ChatGPTに特定の追加機能やAPIへのアクセス権を与えることで、より幅広いタスクを実行できるようになります。
例えば、ChatGPTにイラストの作成を指示した場合には、DALL-EのAPIを使用してイラストを作成しています。
他にもGoogleのアプリと連携をとりたい場合などには、この機能を使用する必要があります。
今回の記事は以上になります。
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