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【ChatGPT初心者向け】指示のコツ - システマティックなテストを行う

今回もOpen AIが公式発表していた「プロンプトエンジニアリングでより良い結果を得るためのコツ6点」から一つご紹介します。

システマティックなテストを行う

これ、めちゃくちゃ大事です。私もGPTsを調整する際は必ず「システマティックなテスト」(段階的な改善テスト)を行っています。

システマティックなテスト(段階的な改善テスト)とは?

プロンプトエンジニアリングにおけるシステマティックなテストとは、ChatGPTに対する質問(プロンプト)が理想的な回答と異なる場合に、プロンプトをガラッと大幅に書き直すのではなく、小さな改善を段階的に加えていくプロセスを指します。

また、人間にとっては同じに聞こえる表現でもAIにとっては理解のしやすさが全然違うこともあります。プロンプトの表現で迷った場合は、表現を変えただけの2種類のプロンプトの出力結果を比較し、より最適なプロンプトを選びます。単純な指示ならここまでしなくても良いと思いますが、処理が複雑になると出力の安定さが変わって来ますので、細かなテストを行うこともすごく大事です。

次に、システマティックなテストを行うメリットを挙げます。

システマティックなテストを行うメリット

1.小さな変更を加えることで、何が効果的かを詳細に理解でき、より精度の高い調整が可能になります。

2.プロンプトを一から書き直すよりも時間と労力を節約でき、迅速に改善点を特定できます。

3.繰り返しテストすることで、回答の質を徐々に高め、より適切な情報を得ることができます。

4.このプロセスを通じてプロンプトの書き方に関する経験が蓄積され、将来的に似た問題に対して効果的なプロンプトをすばやく思いつけるようになります。

単純にChatGPTに何かを質問したり、イラストを生成してもらう場合にもシステマティックなテストは大事ですね。
例えば、大雑把に「パンダのイラストを描いて」と指示をした際、自分の好みと違った場合には「アニメ風のパンダのイラストを描いて」などと言い換えると思います。このように、より自分が求める回答へ近づけるためにプロンプトを詳細化することも「システマティックなテスト」になります。

システマティックなテストの例

1.パンダのイラストを描いて
2.アニメ風で、パンダのイラストを描いて
3.アニメ風で、パンダが笹を食べているイラストを描いて

プロンプトエンジニアリングは、トライ&エラーが大事

日頃からシステマティックなテストを心がけることによって、自然とプロンプトエンジニアリングのスキルが身についていきます。
AIツールを使うにあたり、その経験の蓄積が後々大きなものとなります。これからもっとChatGPTを効果的に使いこなしていきたいという方は、是非システマティックなテストを意識してみてください。

また、GPTsの作成を行っていて、「ここ調整したいな」と感じるところが多数出てきたりします。
その時はプロンプトを一気に書き換えるのではなく、一つひとつ着実に調整していった方がスムーズに行ったりします。

是非みなさんも「システマティックなテスト」を行ってGPTsの調整をしてみてください。

今回の記事は以上になります。


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