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中級者向け・AIはこう使え! ChatGPTの本質的使い方。AIを真のビジネスパートナーに するにはなにが必要か 講師:ふっく氏 #65


【AI Dreamers Production】とは?

AIがもたらす可能性は無限大です。
ADPは「AIで、面白きことも無き世を面白く」をビジョンに掲げ、AIを活用して夢を実現するためのコミュニティです。

2023年2月の設立以来、AI×ビジネスをテーマに80回以上のセミナーを開催し、延べ8500人以上(2025年1月現在)の参加者を集めてきました。
AIインフルエンサー、AIプロダクト開発者、ビジネス実践者など、第一線で活躍する講師陣をお招きし、最新のAI活用事例や知見を共有しています。

活動内容

  • 毎週水曜21:00からのオンラインセミナー(参加無料)

  • オフラインイベント・ワークショップの開催

  • AIインフルエンサー・講師派遣

  • 企業・自治体向けAI導入支援

  • AIプロダクト・サービスの紹介

2024年には米国AI検索エンジン「Genspark」の日本初MeetupイベントをホストするなどAI業界の最前線で活動。これからもAIを活用したビジネス支援や起業・独立支援を通じて、より多くの人々の夢の実現をサポートしていきます。

⏬️セミナーページ

◆運営メンバー(プロモーター)

ころすけ

テレビ局へ入社し、映像コンテンツ企画・営業などの業務を担当。
副業として始めたADPでのAI事業を推進するために2024年9月に退社→独立。
AIセミナー・イベント運営の経験多数。「夢を叶えるためのAI活用」というADPのテーマをモットーにAIノウハウや可能性を広めていきます。
𝕏(旧Twitter)】https://x.com/korosuke_tv

ウエツ

8社で仕事をする複業CEO。
大手機械メーカーで12年間のサラリーマン経験を積み、その後の転職失敗を経て2020年より複業CEOとして活動を開始。
企業のNo.3を代行する事業を展開し経営者の未来創造をサポートする伴走型支援を提供している。
「夢の実現を加速させる」人を増やすためにADPにて日々挑戦中。
𝕏(旧Twitter)】https://twitter.com/threetno3

#65 スピーカー :ふっく さん

日本一AIを実用する経営者
“仕事で使える”最強Chat GPT活用術を投稿
㍿BlendDigi代表
元「SHIFT AI」法人事業責任者
AI導入実績(大手20社)
年間60講演登壇
東大データ専攻→起業
生成AIを活用する中小企業を当たり前に。

【Xアカウントはこちら】


セミナー内容

1.自己紹介と経歴

皆さん、こんにちは。株式会社BlendDigiの代表、ふっくと申します。

現在は自社の代表を務めるほか、技術顧問やアドバイザリーとして複数社で活動しています。

私のAIとの出会いは大学時代、松尾研究室と同じく東京大学でのAI研究から始まりました。
その後、Webエンジニア、データサイエンティスト、マーケティング責任者と様々なポジションを経験しました。
学生時代には起業経験もあり、ビジネスとテクノロジーの両方に触れる機会に恵まれました。

2023年4月、ChatGPT-4が登場したとき「これは自分のキャリアにぴったりの技術だ」と感じ、独立を決意しました。
会社を設立し、生成AI領域のコンサルティングを中心に活動を始めました。

その過程でSHIFT AIの法人事業責任者として事業立ち上げを手伝い、多くの企業のAI導入を支援してきました。
おそらく日本で5本の指に入るほど、生成AIの実用推進プロジェクトを手がけてきたと自負しています。

まだ27歳ですが、早くからビジネスの世界に飛び込み、さまざまな経験を積んできました。

2.プロンプトエンジニアリングに頼らないChatGPT活用

最近、プロンプトエンジニアリング研修が流行っていますが、それだけで本当に生成AIを使いこなせるようになるでしょうか?
むしろプロンプトエンジニアリングをしっかりやろうとすると「プロンプト作りが面倒くさい」という結論に至りがちです。
特にClaude 3.5 Sonnetなど最新モデルの登場で、プロンプトエンジニアリングの相対的重要性は低下しています。

では、プロンプトエンジニアリング以外に何が大事なのでしょうか?

それは「生成AIを使いながら仕事をこなすためのステップと方法論」です。
基本的なステップは「成果物の具体化」→「アクション分割」→「アクションごとの指示出し」→「アウトプット」です。

例えば事業計画を作りたい場合、まずChatGPTに「成果物の定義から始めたい」と伝え、どんな項目が必要か聞いてみましょう。
ChatGPTが示してくれた項目を見て、自分が本当に欲しいものを明確にしていきます。

次に、具体化した成果物を作るために「どういうアクションステップで実行すればいいか」と聞きます。
アクションステップに分割できたら、それぞれのステップに沿って進めます。

このとき重要なのは「固有情報」をきちんと入力することです。
ChatGPTが良い成果物を出すためには「指示」「固有情報」「出力形式」の3要素が必要ですが、特に「固有情報」が不足しがちです。

音声入力を活用して、必要な情報を効率よく入力していきましょう。

よく使うプロンプトは、最後にChatGPTに「今までのやり取りを一発で行えるプロンプトを作成して」と依頼すれば、テンプレート化できます。
これなら難解なプロンプトエンジニアリングを学ばなくても、効率的にAIを活用できるようになります。

3.ビジネスマン/経営者に必要なAIマインドセット

AIを効果的に活用するために必要なマインドセットについてお話しします。

まず「AIは既に人間より賢い」という前提で考えることが大切です。
これは、さきほどのプロセスでも示したように、AIに極力タスクを任せ、足りない部分を人間が補完するという考え方につながります。
AIの能力を最大限に引き出すには、AIの邪魔をせず、AIをサポートする姿勢が重要です。
もし活用できない場合は、AIの性能が低いのではなく、自分の使い方に問題があると考えるべきです。

また「AIで何ができるか」ではなく「AIで何ができないか」を考えるほうが効率的です。
AIでできないことを見極め、それを避けることで、より効果的な活用が可能になります。
そして企業がAI導入を検討する際、「AIで何ができるか」と考えるのではなく「AIで何をしたいか」を明確にすることが大切です。

生成AIは何にでも使えるため、可能性を限定的に捉えるのではなく、自分たちのビジョンやゴールから逆算して活用法を考えるべきです。

このマインドセットの転換が、AIを真のビジネスパートナーとして活用する第一歩となります。

4.私が見てきたAI導入の課題

多くの企業のAI導入を支援してきた経験から、よくある課題を3つ挙げます。

1つ目は「具体的な事例がない」という問題です。

企業がプレスリリースで「AI活用で○○%の業務改善を達成」と発表しても、具体的にどうAIを実装して、どの業務にどう使ったのかという詳細な活用事例は公開されにくい状況です。
これにより、他社が参考にしづらく、投資判断が難しくなっています。

2つ目は「AI推進人材がいない」という課題です。

経営者の一定のAIリテラシーも必要ですが、特に現場の推進担当者にノウハウ、経験、やる気のいずれかが不足していることが多いです。
AIの領域は新しいため、包括的な知見を持った人材は日本にはほとんどいないのが現状です。

3つ目は「単発的・部分的な取り組みで終わる」ことです。

AI研修やツール開発はAI推進の全体像の中の「点」に過ぎません。
AIを組織全体で活用するには戦略、開発、検収、運用と一貫して取り組む必要がありますが、単発の研修や開発だけで終わってしまうケースが多いです。
このような部分的な取り組みではプレスリリースは出せても、本質的にAIを使いこなせる組織にはなりません。

5.日本企業のAI活用率を増やすために必要なこと

日本企業のAI活用率を向上させるために、先ほどの課題を解決する方法をお話しします。

まず「具体的な事例の公開」を増やすことが重要です。

大手企業での事例公開は承認プロセスなどの関係で難しい面がありますが、経営層がAI推進に前向きな中小企業が具体的な事例を出していくことが鍵になると考えています。
特にプレスリリースだけでなく、YouTubeなどの動画形式での情報発信が効果的でしょう。

次に「AI推進人材の育成」です。

外部から人材を獲得するより、社内で育成する方が現実的です。
やる気はあるが経験やノウハウがない担当者に対して、必要な知識やテンプレート化されたアクションプランを提供することで、AI推進を効率的に進められる環境を整えることが大切です。

そして「面での継続支援」を実施することです。

単発の研修やPOCではなく、社内の推進チームを作り、その活動を継続的に支援する体制が必要です。
この「面での支援」を効率的かつ低コストで提供できるサービスが求められています。
AI推進は業務効率化が目的なので、過剰なコストをかけられません。
そのため、推進担当者に対して必要なノウハウとテンプレートを提供し、自走できるようサポートする形が理想的です。

これらの取り組みが進むことで、日本企業のAI活用率は向上していくでしょう。

6.ふっくさんの夢はなんですか?

私の夢は「自由の調和」という世界を実現することです。

これは、個々人が自分の強いこだわりや世界観を追求しながらも、互いに尊重し合い、時には優しい無関心を持って共存する社会を指します。

かつての原宿の竹下通りのように、個性的な人々がそれぞれの世界観を持ちながら、互いに無関心でありつつも共存する雰囲気に魅力を感じています。
個々の強いこだわりや表現を追求しながら、互いを尊重し、衝突があれば対話で乗り越える世界です。
そこでは自立的な個人と調和したコミュニティが共存し、コミュニティがより自立分散型になっていくことを理想としています。

AIの技術進化によって、このような世界の実現に近づけると信じています。

AIを活用した業務効率化によって人々の創造性が解放され、より自分らしい生き方や働き方を選択できる社会を作りたいと考えています。
日本企業に対して本質的なAI推進を支援することは、この理想の世界を実現するための一歩だと考え、日々活動を続けています。

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★このセミナーを動画で見たい方

冒頭部分はYouTubeでご覧になれます。

また、この動画を含め、過去のADPセミナーは月額制の有料コミュニティのみで原則視聴できます。
下記のLPからADPの想いに共感した方はぜひ、入会してみてください。

【YouTube】

【コミュニティ】


AIを活用して創る未来

今回のセミナーでは、AI活用の本質的なアプローチについて学びました。

ふっく氏が提唱する「プロンプトエンジニアリングに頼らないAI活用法」は、従来のAI活用の考え方を覆す新鮮なものでした。

特に印象的だったのは、AIとの対話を通じて成果物を具体化し、アクションを分割していくプロセスです。
このアプローチであれば、難解なプロンプトを覚える必要がなく、誰でも効率的にAIを活用できることがわかりました。

また、日本企業のAI活用率向上のために必要な「具体的事例の公開」「AI推進人材の育成」「面での継続支援」という3つの視点は、企業のAI導入を考える上で非常に参考になります。

ふっく氏が目指す「自由の調和」という理想の世界観も、AIが普及する未来の可能性を感じさせるものでした。

AIを活用して真のビジネスパートナーにするために、今日学んだアプローチを実践してみましょう。

AI Dreamers Productionでは、今後もビジネスとAIの融合に関するテーマを取り上げ、皆様のビジネスに役立つ情報をお届けしてまいりますので、引き続きご参加をお待ちしています。

次回のAI Dreamers Productionセミナー

AI Dreamers Production は毎週水曜日の21:00〜22:00開催してます。
ご参加いただいた方々でAIについていろいろと語りたいと思いますので、是非ご参加ください。
次回は
日時:2025年2月26日(水)21:00~22:00
<AI Dreamers Production> #66
【無料参加・抽選で5名様に新著プレゼント】
2025年AI×英語学習最新ノウハウとは。
2年ぶりの登壇!「スマホで倍速!英語独学ハック」著者
講師:Kumiko 氏
URL:https://adp66.peatix.com/view

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