「AI活用で日本は勝てる!」最適化AIでつなぐ日本の未来とは? 講師:三嶋隆史氏 #47
【AI Dreamers Production】とは?
【AI未来創造塾】は2024年7月から【AI Dreamers Production】へとリニューアルしました。
AIがもたらす未来は、もはや誰にも予想できません。
少なからず私たちの生活や仕事、社会全体に影響を与えることが考えられます。
人間とAIが共存することで、より効率的で便利な社会が実現する一方で、AIによって失われるものや、人間の役割が変化することによる課題も生じることが予想されます。
【AI Dreamers Production】では、専門家の方や既にAIを活用されている方をお招きし、活用事例を知ることでAIとの明るい未来をどう切り拓いていくか参加してくださった皆さんで学ぶ会です。
私たちと共に、AIを活用して、起業・独立を目指し、自分で人生を選択するボーダーレスな世界に飛び込んでいきましょう。
◆内容
・AIを実際に活用している方、AIに知見のある方をお呼びしてのセミナー
・原則水曜21:00~22:00開催予定(参加無料)
・カジュアルにAI活用事例やAIの未来について語る会です。
(夜も遅いのでドリンク片手にといった感じで参加ください)
・後々はオフラインのセミナーや規模を大きくした会を開催していく
「AI Dreamers Production」Peatixはこちら↓(ぜひフォローください)
https://thefutureof-ai.peatix.com/
◆運営メンバー(プロモーター)
ころすけ
メディア関係の企業に勤める会社員。文系出身。
2024年はAI×動画で革命を起こす。
【Twitter】https://twitter.com/korosuke_tv
ウエツ
No.3代行(経営者のスキマ時間づくりをお手伝い)を事業として行う。
現在は8社掛け持ちパラレルワーク。
※「No.3代行」詳しくはこちら
【Twitter】https://twitter.com/threetno3
#47 スピーカー :三嶋隆史 さん
数学特化の情報共有サービスMathlog (@MathlogOfficial) 代表
画像生成AI専門の会社 AI Picasso株式会社 (@AIPicassoApp) CTO
最適化AI専門の会社(@opthub_inc) OptHub株式会社 代表
東工大M2で最適化AIに関して研究
【X】はこちら
◆自己紹介
私は工業高等専門学校を卒業後、在学中に数学に特化した情報共有サービス「Mathlog(マスログ)」を立ち上げました。
数学の面白さと有用性を広めるために始めたこのサービスは、多くのユーザーに支持され、現在も利用されています。
その後、東京工業大学に編入し、画像生成AIを開発する「AI Picasso 株式会社」でCTOとして活動しています。
ここでは、画像生成技術を使ったモバイルアプリの開発や、AIを活用したサービスを提供しています。
また、大学院では数理最適化の研究を行い、その成果を社会に還元するために「OptHub株式会社」を設立しました。
今後もAI技術を活用し、日本の未来を最適化していきたいと考えています。
◆現在の仕事について
現在、は複数のプロジェクトでAI技術の実用化を進めています。
画像生成AIを開発する「AI Picasso 株式会社」ではCTOを務め、ユーザーが自分の顔を加工する「AIアバター」、ペットのイラストを生成できるモバイルアプリ「AI ペット」を提供しています。
このアプリは、AI技術を使って簡単に個性的な画像を作成できるため、幅広いユーザー層に支持されています。
また、AIイラスト素材サイト「AI.com」も運営しており、こちらではイラスト屋風の画像生成サービスが特に人気です。
このサービスでは、企業向けにも画像生成技術を提供しており、アニメ制作やゲームのUIデザインなど、さまざまな用途で活用されています。
最近では、動画生成AIの開発にも取り組んでおり、より多彩なAI技術の展開を目指しています。今後も、AI技術を用いた新しいサービスの開発に力を入れていく予定です。
また、「OptHub株式会社」では、数理最適化を活用したAIソリューションを提供しています。
ここでは、物流業界や製造業などの分野で効率化を図るためのAI技術を開発し、企業の生産性向上に貢献しています。
これらの活動を通じて、AI技術を広く社会に浸透させ、日本の産業を支える基盤を構築することを目指しています。
◆AI活用をはじめたきっかけ
私がAIに興味を持ったきっかけは、AIが人間の限界を超える可能性に驚いたことです。
特に、数学の知識を活用してAIが発明や発見を行えるようになる未来に強く惹かれました。
最初に関心を持ったのは、職人の経験に頼らずに高品質なレンズを設計できる最適化AIの研究でした。
これが、AIが単に人間の仕事を効率化するだけでなく、まだ見ぬ領域を切り拓く可能性を持っていることに気付いた瞬間でした。
また、画像生成やチャットAIなど、AIが多くの分野で実用化され始めたことも、私の興味をさらに深めました。
こうして、AIの可能性を探求するために、「AI Picasso 株式会社」や「OptHub株式会社」での活動を始め、現在も新しいAI技術の開発に取り組んでいます。
◆OptHub株式会社で提供しているAIサービス
OptHub株式会社では、最適化AIを活用したサービスを提供しています。
私たちが開発しているのは、様々な業界が抱える課題をAIで解決するためのコンペティションプラットフォームです。
このプラットフォームでは、企業が提示する課題に対して、研究者やエンジニアが最適なAIソリューションを開発し、競い合います。
例えば、物流業界では配送ルートの最適化や、製造業では生産計画の最適化など、さまざまな問題に対応しています。
また、このプラットフォームは、カグルのようなAI競技サイトをモデルにしており、質の高い最適化AIを作り出すための場を提供しています。
最適化AIの活用により、企業の効率化やコスト削減を実現し、日本の産業競争力を高めることを目指しています。
◆最適化AIとは?
最適化AIとは、特定の目標を最大化または最小化するための最適な選択肢を見つけ出すAI技術です。
例えば、運送業では配送コストを最小化しつつ、納期を守る配送ルートを見つけ出すといった課題を解決します。
このような問題は、無数の選択肢の中から最適なものを見つけ出す必要があり、従来の手法では非常に困難です。
しかし、最適化AIを活用することで、人間が考えつかないような効率的な解決策を発見することが可能になります。
最適化AIは、製造業や物流業界など、さまざまな分野での応用が期待されており、その技術は日本の産業にとって非常に重要な役割を果たしています。
最適化AIは、従来のAI技術と異なり、未知の領域における最適解を探索する能力を持っており、今後の技術発展において大きな可能性を秘めています。
◆最適化AIの事例
最適化AIは、すでに多くの業界で実用化されています。
物流業界では配送ルートの最適化がその一例です。
配送業者は、限られた時間内で最も効率的なルートを選ぶ必要がありますが、配送拠点が増えると、その組み合わせは膨大になります。
ここで最適化AIが活躍し、すべての制約条件を考慮しながら最適なルートを計算してくれます。
例えば、7つの拠点を最短ルートで巡回する問題を解くために、AIがどのように働くかを示します。
AIは、無数のルートの中から最適なものを見つけ出すために、さまざまなパターンを試しながら、効率的な探索を行います。
最適化AIは、このプロセスを通じて、最も効率的なルートを見つけ出します。
実際の応用では、もっと多くの拠点や複雑な条件が関与するため、AIはさらに高度な計算を行います。
物流業界での配送計画では、数百から数千の拠点を最適化する必要がありますが、最適化AIはそのすべてを考慮し、最も効率的な解決策を提供します。このように、最適化AIは現実の問題解決において非常に強力なツールとなっています。
特に、複雑な制約条件がある場合でも、最適化AIはその条件を満たしながら最適な解を探索し、人間では計算しきれない膨大な選択肢の中から最適な解決策を見つける能力を持っています。
このプロセスを通じて、AIは効率的で効果的な結果をもたらし、業務の効率化やコスト削減に大きく貢献しています。
また、製造業では、生産ラインの稼働計画を最適化することで、効率的な生産を実現しています。
さらに、風力発電の分野では、最適な風車の設計を見つけ出すために最適化AIが利用されています。
これにより、発電効率が最大化され、エネルギーコストの削減に貢献しています。
これらの事例は、最適化AIが多様な分野でどれだけの可能性を持っているかを示しています。
◆AIを使って日本が活躍できる業界
日本がAIを活用して活躍できる業界として、まず製造業が挙げられます。
日本の製造業は、精緻な技術と高い品質で世界に誇る分野ですが、ここにAIを導入することで、さらに大きな飛躍が期待できます。
特に、最適化AIは製造プロセスの効率化やコスト削減に大きく寄与することができます。
例えば、工場の生産計画を最適化することで、稼働時間の無駄を減らし、製品の生産性を向上させることが可能です。
また、日本の職人文化とAI技術を組み合わせることで、新たな価値を生み出すことも期待されています。
最適化AIは、職人の技術を補完し、さらには彼らの経験を超える新しい製品やサービスの開発を支援することができるでしょう。
こうした技術革新により、日本が再び世界のトップに立つことを目指しています。
◆今後、AIを使って挑戦しようとしているもの
今後の挑戦として、私はAIを活用して発明や発見ができる世界を目指しています。
これまでAIは主に人間の業務を効率化するために使われてきましたが、私はAIがまだ誰も考えつかなかったような新しい価値を創造する未来を目指しています。
そのためには、最適化AIのさらなる発展が不可欠です。
現在、私たちはAIが膨大な選択肢の中から最適な解を見つけ出す能力を持っていることを証明してきましたが、今後はこの技術をさらに進化させ、未知の領域での発明や発見を可能にすることを目標としています。
これを実現するためには、産業界との連携が重要であり、AI技術を実社会に適用し、現実の課題を解決することが求められます。
AIが人類の知識と創造力を飛躍的に拡張する時代を迎えるために、今後も挑戦を続けていきたいと思います。
AIを活用して創る未来
今回のセミナーでは、AI技術を駆使し日本の未来を切り拓くべく、多岐にわたる取り組みを行っている三嶋隆史さんをお迎えし、「AI活用で日本は勝てる!」というテーマでお話を伺いました。
三嶋さんは、画像生成AIから最適化AIまで、幅広い分野で革新的なサービスを展開されており、その活動の一端を詳しくご紹介いただきました。
特に、最適化AIの可能性については多くの方が新たな視点を得られたのではないでしょうか。
最適化AIが物流や製造業において、どのように効率化を促進し、コスト削減に貢献しているのかという具体的な事例は、参加者の皆様にも非常に興味深く映ったことと思います。
また、AIが人間の限界を超え、新たな発明や発見を生み出す未来について語られた部分は、まさに未来の日本における競争力の源泉となることが期待されます。
三嶋さんが強調されたように、日本は最適化AIの分野において、まだまだ大きな可能性を秘めています。
特に、日本の強みである製造業や職人文化とAI技術を組み合わせることで、世界に先駆けたイノベーションが生まれることでしょう。
我々としても、こうした技術の進化とその実用化に期待を寄せています。
今後も、AI技術の発展を支え、日本の産業が世界でさらに輝くために、AI Dreamers Productionは継続的に情報発信と支援を行ってまいりますので、引き続きご参加をお待ちしています。
次回のAI Dreamers Productionセミナー
AI Dreamers Production は毎週水曜日の21:00〜22:00開催してます。
ご参加いただいた方々でAIについていろいろと語りたいと思いますので、是非ご参加ください。
次回は、
日時:2024年8月28日(水)21:00~22:00
<AI Dreamers Production> #48
【参加無料】
さとり構文でもお馴染み!
「人とAIの共創社会を目指す」さとりさんが登場!
講師:さとり 氏
URL:https://aidreamersproduction48.peatix.com
【AI Dreamers Production】の情報はTwitterアカウントでも発信しております。
フォローしてチェックしてください!
★AI Dreamers Productionはこちらから★
𝕏(旧Twitter):https://twitter.com/aifuturestudy
note:https://note.com/ai_futurestudy
セミナーページ:https://thefutureof-ai.peatix.com