美容院で髪を染めながら思ったこと
今日何か月かぶりに、美容院に髪を染めに行った。
緊急事態宣言が明けたからかお店はいつもより混んでいた。
席に着くと、私世代が読みそうなファッション雑誌をいくつか手元に置いてくれる。
私は普段ファッション雑誌の類のものを全く読まない。
美容院のような手持無沙汰なときしか読む動機がないのだ。
髪にカラー剤を塗りシャンプーをするまでの50分程の間、二つの雑誌を読み切った。
雑誌の名前は忘れたのだが、一つはキラキラした20代OL、もう一つは30代後半のシンプル系OLをターゲットにしたような内容だった。
メイクやヘアアレンジ、水着などの特集を見ていると、こうなれたらどんなに毎日が楽しいだろうという気持ちになった。
こうして美容院で雑誌を読んでいるときが、私の生活の中で最も美容感度が上がるタイミングなのだ。
基礎化粧品を見直して美肌を目指さなければ!とか、痩せてかっこいい体で服を着て街を歩く!とか、そういう美に対するモチベーションのスイッチが入る。
でも大抵の場合数日経てば、元のだらだらした気持ちに戻るけれど。
きっといつも綺麗でいる人たちは、元々美容に興味があるのももちろんだけどそういう自分の美のスイッチを入れてくれるような場所に積極的に出向いているんだろうなと思った。
私自身、何をするにしてもモチベーションが続かないとよく嘆くのだが、モチベーションなんてそもそも自然に続くものではないのかもしれない。
目標に向かってコツコツ頑張っている人は、どうやったらモチベーションを高く保てるのか考えて行動しているのだと気づいた。
私の場合、そう頻繁に美容院やエステに行くことは難しい。
でもたまに本屋に寄って雑誌を立ち読みしたり、コスメショップでテスターを使ってみたりすることくらいはできる。
自分の機嫌は自分で取らなければいけないというのをどこかで聞いたことがあるが、自分のやる気は自分で出すしかないのだろう。
と、イメージ通りに髪が染まってルンルンしながらこれを書いている。
明日太陽の下で髪色を見るのが楽しみだ。