『そんな母さん』のはじまり〜母になった私の変化〜
『そんな母さん』これは、母と私のこじれた親子関係の回顧録シリーズだ。
これまでも、母のことを度々書いてきたが、今回改めて、自分の気持ちを整理することにした。
書くことが好きでよかった。
書くことで、自分と向き合うことができる。
書くことで、複雑に絡まった感情や過去の出来事を、客観的に振り返ることができる。
書くことは、私にとって、心の整理整頓だ。
それでも、過去の記憶が消え去る訳ではなく、過去の出来事の積み重ねによって、今の自分が作り上げられているわけでもあるし、とにかく、これからも、過去から発生するネガティブな感情とうまく付き合っていかなくちゃいけない。
それならばいっそのこと、辛かったこと、忘れられないことを、笑い話に変えてしまえばどうだろう。極端な話だけれど、できるか分からないけれど、ふとそう思い立った。
母から受けたトラウマも、子ども時代のしんどい思い出も、客観的にエピソードを振り返ってみたら、「あれはちょっとあり得なかったけど、お母さんが変わってるだけだな」「うちの母さん、やっぱり変だし、かなり独特!」なんていう風に、「そんな母さん」との思い出を、ちょっとだけ、クスッと笑うことができるかもしれない。
そんな風に、気持ちを明るい方に方向転換してみようと思えたのは、自分自身が母親になるという、人生に大きな転機と変化が起きたからだ。
2024年の現在、目の前の我が子と共に、新たな生活ははじまったばかり。この子の記憶に、笑顔の母親を残してあげられるように、これからは笑って生きよう。そんな強い気持ちを残しておきたいと思った。
別に、意図して面白おかしく書こうとは思っていないけれど、私なりのユーモアを探し散りばめながら、楽しんで書いていけたらいいな。