毎日少しずつ「関わり続ける」こと
ピーマン、大葉、鷹の爪、オレガノ、バジル、スペアミント、ワイルドストロベリー、ローズマリー、枝豆・・・・今年の我が家の家庭菜園で育てている子たちです。
コロナが流行する前までは、家庭菜園をやろうとは全く思えませんでした。郊外から東京に夫婦で通勤する我々は、働くことで精いっぱい。気づいたら朝になり、気づいたらお迎えの時間になり、バタバタと家のことをしていたら就寝の時間になる。そんな毎日でした。
コロナが騒がれ始め、在宅勤務に切り替わると、生活の景色が一変。朝も夕方もこんなに余裕が生まれるのかと、驚いたのを覚えています。もちろん、リモートワークの弊害も多少あり、同僚とのコミュニケーションは今まで気にしなかった部分で細かく説明するなどが必要でしたが。それでも、生活のクオリティ、所謂ライフクオリティは格段に豊かになりました。
そのため、少しお庭に目を向ける余裕が生まれたのです。子供たちと100均に行き、カブと白髪ねぎの種を買い、植えてみたのが2020年5月。ファーストトライは失敗してしまい、何の実もなりませんでしたが、夏に植えてみたナス、バジル、スペアミントは大成功。トマトは残念ながらあまり食べることはできませんでしたが、勉強になりました。トマト以外は次々と収穫することが出来、食育にもなったため、今年は冒頭にあるように種類を増やして栽培しています。
昨年も大成功したのですが、今年は「毎日少しずつ関わり続けること」を大切にしています。
我が家はミニトマトよりもカプレーゼにできるような大振りのトマトが大好き。そこで、難しいと言われていましたが大きなトマトに挑戦したのです。案の定、実は大きくならず、赤くなったと思ったら虫に食われ(それほどおいしかった!?)、我々が食べれたのはわずか5個でした。昨年大成功しなかったトマトはなぜ成功しなかったのか?ひとえに「日々の関わりの少なさ」です。
今年はそのトマトの苦い経験を活かして、毎日3分間でもすべての作物をチェックするようにしています。「おぉ!大きくなったね」とか「ピーマンつやつや!」とか「大葉成長ええやーん!」とか、コメント付きで(笑)そのおかげか(!?)既にいろんな野菜やハーブを楽しむことができています。
この、「毎日少しずつ関わり続けること」って、子育てでもそうだなと最近思うのです。日々の忙しい中で、子どももそれなりに大きくなってくると、「自分のことは自分でできるでしょ!?」と言いながら、良く子どものことを見ていなかったり、触れていなかったりしていたことに気づきました。最近、コーチ仲間が「『7秒ハグ』を子どもにして、子どもが落ち着いてきた」という話を言っていましたが、この「7秒」の子どもとの触れ合う時間を毎日とれるか取れないかというのは、子供の心だけでなく、大人の心にとっても重要なことだと思うのです。これは母親だけでなく、父親ももちろん。毎日の「7秒」の積み重ねが、1週間で「49秒」になり、1か月で「217秒」になり、1年で「2555秒」になる。2555秒、つまり42分以上は確実に子どもに触れて関わってるんです!「えっ、1年で42分だけ!?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それって本当に大きいと思います。だって、何もしなければ、「0秒」のままなんですから。
日々、幸せを感じることもあれば、落ち込んだりイライラしたりすることもあります。それでも、子どもも作物も、毎日少しずつでも関わりを持ちづけて、「私はあなたがとっても大切だよ」と、これからも伝え続けていきたいと誓った2022年梅雨でした。