キャリアを捨てたらつまづいた
休職してもう半年近くになる。
人生の方向性を見定めたいし、思考を整理したいし、
「なんにもしてない」からすこし抜け出したくて突発的にnoteを始めた。
前職場はすごく居心地がよくて、好きで、できるだけ長居したいと思っていた(し、実際何年もいさせてもらった)。
当社における超マイナーな仕事で、だからこそ所属感も強くて楽しかった。
私は地域採用されている身だけど、
本当はこの春から都会に転居異動して、その業務スキルを活かして新プロジェクトに携わる予定だった。
去年の今頃はそのつもりでいたけど、三十路を過ぎて湧いて出た結婚云々で
ものすごく悩んで悩んで悩んで、
身に着けた専門性を活かすチャンスを捨てて、ここに残ることにした。
都会への異動は期限付きだし、
期限付き前提の異動勤務中に産育休ってどうなの?とか、
満了して戻っても前職場には配属されないはずで、そうなったらこの好きな仕事には戻れないし、専門性も関係ない。
モラトリアムが延びるだけ。
そもそも全国転勤の彼について回って働き続けるなら、
早いうちに当社のメジャーどころの仕事に慣れた方がいいはず。
そう考えて、蹴った。
結果、想定通りメジャーどころに異動になった。
転職したんかというくらい業務内容がわからなかったし、
みんな昼休みでも自席で何かつまみながら仕事、
人数も多すぎてチームというより個が集まっている感じ。
全員もれなく忙しそうだったし、殺伐とした雰囲気と認識してしまった。
個人個人と雑談して馴染んでいけば、徐々に所属感が強まったり
心理的安全も感じられるようになったかもしれないけど、
これまで「コミュニケーションを取って人となりを掴む」「フットワーク軽く飲み会に参加しまくる」ことで組織に馴染んできた自分は
・業務中には雑談する時間がない
・(結婚して人と暮らしている以上)業務後の突発的な飲み会に参加できない
この状況で組織に馴染むすべを知らなかった。
異動も、異動先の業務も、ある程度覚悟はしていた。
新しい知識・スキルを身に着けられる、と前向きにも捉えようとした。
がんばりたかった。
これまで10年働いてきて、しんどいときは家でひとりでわんわん泣いたりした。
ストレスで胃痛になったり、慢性蕁麻疹になったり、数か月間にわたり毎日欠かさず微熱が出たりもした。
だから、食欲がないことも家でポロポロ泣くこともさもありなんと思っていた。
業務に慣れるまで、残業続きになるのは仕方ない。
異動せずとも新年度で役割の増えた夫が忙しそうなのも、
お互い帰宅してごはん用意して食べたらもう21時半で、3時間程度しか自由時間がないのも、仕方ない。
でも、だんだん仕事終わり、会社を出たとたんに泣き出すようになった。
なんなら仕事中も緊張の糸がピンと張っていて、ずっと泣きたかった。
泣きながら帰るのが当たり前のようになって、
朝は出発の準備を終えてから少し寝転がらないと出られなくなった。
午前休にしたり始業時刻を遅らせたりもした。
産業看護師にも相談しに行ったら、気づいたら90分間泣き続けていた。
うっすら様子を心配してくれていた先輩方もいたし、
夫も戸惑っているだろうなと思った。
なんかわからないけど不調です、が続くのは周囲にも良くないなと思い、
悩んだ結果心療内科にかかることにした。
うつ状態、と診断書をもらい、看護師に相談したらあれよあれよと休職になった。
とりあえず背景。