氷は水よりも軽くて、雲は空気よりも軽い。不思議だけどお陰で助かっています
「アイスコーヒーお願いします」
僕はいつものカフェで、いつものアイスコーヒーを飲むのが日課です。一日の至福の時間ですね。
ところで、アイスコーヒーに入っている氷ってなんで浮くんですかね?最近は氷の量が多すぎて浮いてるのか沈んでいるのかもわかりませんが…
たぶんですが昔、理科の授業で「物質は液体から固体に変わるときに体積が減り、密度が高くなって重くなる」って習った気がするんですが…
普通は固体になる時に、ギュッと狭い場所に集合してじっとしているんですが、水の場合って1つの水分子の「O」と別の水分子の「H」がくっつく「水素結合」という特殊な繋がり方をするんです。
そのせいで、ギュッとしないでピンッと手を伸ばしたままくっついちゃうんですよね。おかげでスカスカのまま固まっちゃうもんだから体積が大きくなっちゃって、朝のコーヒーの氷も沈まずに浮いてくれるんで絵的にも映えるんです(笑)。
実は、水はあらゆる物質のなかでは、かなりの変わり者なんです。
ところで、もし水よりも氷の方が重たかったら僕たちの生活はどうなっているのでしょうか?
北極が沈んでしまってホッキョクグマが住めなくなってしまったり、ワカサギ釣りが出来なくなったり、アイススケートも出来なくなりそう…泣
たぶん、海や湖などでは凍った氷がどんどん沈んでいき、水の底から全体が凍ってしまうことになり、水中の生物は生きられなくなってしまうんでしょうね。
それだけでなく海底には熱は伝わり辛いので、氷は毎年積もっていき、さらには残った海水の塩分濃度はどんどん濃くなっていって海洋生物は住むことが出来なくなってしまうと思います。
氷が軽くて良かったぁ…
そう言えば、気体になった水というのは、雲となって今度は空気よりも軽くなってしまいます。なぜか水分を含んで湿れば湿った空気ほど軽くなるんです。まあ、確かに酸素分子32、窒素分子28の重さに対し、水分子18だから当然といえばそうなんですが…
そして、その雲は太陽からの紫外線から僕たちを守ってくれたりもしてくれています。しかも、夕方には真っ赤に染まったり、黄金色や、真っ白になったりといろんな表情を見せてくれます。
なぜ水は、そんな絶妙のバランスを保ちながら僕たちの命を守ってくれているのか不思議でなりません。きっとこの謎の答えがわかるときには、また違った世界が見えて来そうです。
そんな思いに馳せながら、今日2回目のアイスコーヒーに浮かんでいる大きな氷を眺めています。
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。