インター校の宿題【美術で学ぶデジタルアートの著作権】
アートの授業と、エッセイの授業がつながって、著作権の大切さを学ぶ宿題を、我が家のZ世代の息子(小4、インター校Year-5)がもらってきた。
今回のアートの宿題の課題は何かと聞くと、
(1) 自国出身のアーティストを一人選び、Biography(経歴)調べまとめる。
(2) そのアーティストのテイスト(作風)で自分のオリジナルの作品を創る。
「クラスにいる別の日本人の子とかはどんな人を選んでるの?」と尋ねると、「Hokusai (葛飾北斎)とか」だそうだ。日本人だけど海外で暮らしていると、Non-日本人が思い浮かぶ感覚と近いような気がした。息子は誰を選ぶんだろう。
息子が知っている日本人のアーティストを聞いてみて、リストに上がってきたのは下記の四人。たった10年だけど、生きてきた中で自分と接点があったアーティストなんだと思う。
・岡本太郎(中1のお姉ちゃんが模写したことがある)
・草間彌生(シンガポールで作品展に連れていったことがある)
・村上隆(色々なコラボレーションを通じてよく知っている)
・奈良 美智(私が働いているオフィスのビルの下に大きな作品がある)
彼は自分にとって一番身近で好きな村上隆を選んだ。彼の生い立ち、彼の作風、良く知られている作品、息子がまとめていったレポートを読むと、最後に「Caution! 」というパートがある。何を書いているかと読んでみると、世の中に偽物があちこちにあるよ、というCopy Right(著作権)についてだった。自分の身近な場所にも、村上隆のオフィシャルな作品もあれば、一見似ているがまねているだけの偽物ものも多々存在する。偽物は本物に対し何か異なるのか、間違って入手しないようにしなければいけないということが書かれてあった。
これは別のエッセイの授業の時に、「デジタルアートは誰にでもシェアしてよいか」というディスカッションをやり、初めて著作権というものを学んだことから来ていると思う。アート作品のオリジナルの大切さ、本物と偽物、守るべき著作権。アートの授業の宿題と、エッセイで学んだ著作権の大切さがつながる。こういった宿題は楽しくかつ有意義だ。NFTの話もそろそろ一緒にして行きたい。
一つ目のBiographyをまとめるレポートを仕上げたあとは、村上隆のオマージュ的な自分の作品作り。鉛筆で丁寧に下書きをしてから、60色の色鉛筆を持ってきた。1本1本の色を確かめながら、どの色とどの色と組み合わせるかを沢山試して、シルエットのオオカミが村上隆のひまわり模した大きな満月に遠吠えをしている作品を仕上げていった。素敵な作品になったと思う。