即興小説『うつ姫』04
「やばいやばい いつの間にか こんな時間になっちゃったよ!」
少女と同じ 14歳の少年は少女ににっこり笑って見せました。
「おじさんによろしく伝えてね!」
少女もまたにっこり 少年に微笑み返します。
「でもさ、正直引きこもりの状態の君と、初めて話したわけだけどさ、綺麗な生き方をしてる人はどこで何をやっていようがやっぱり綺麗だね!」
「ふふふ。やっぱり変わってないね。明るい顔で素直に言葉を伝える」
「そうかなぁ……。自分のことはよくわからないけれど……」
「自分の一番いいところって、だいたい他人からしか見えないものだから」
「なるほど そうかもしれないね! あ、先生から 進路についてのプリント 預かってきたよ! また元気になったら普通に学校来て わいわいやれって ゲラゲラ笑ってた」
「ありがとう。そろそろ 志望校 絞らなきゃだよね〜」
「僕さっき 決めたんだ!」
「え?」
「福祉に興味があったけど、ちょっとそっちの方向に強い高校 考えてみる!人間の体って動物の習性みたいで面白いなって思ったから。もしかしたら 動物行動学とか、そっちの方に行くかもだけど」
「どういうこと?」
「う~~ん……例えば うつ状態は 動物の冬眠の状態で、睡眠とは違うとか。冬季鬱がある人の寿命が 冬季鬱がない人よりも長いのは、その冬眠の仕組みから来るんだけど。動物たちは冬眠の最中に体から 環境汚染物質とかを体の外に排出していくんだって。放射能とかそういうのも デトックスするんだって」
「へー」
「病気というのは一つの癒しの状態だから、だから君はただ寝てればいいよ! 体がお疲れ様って君に言ってるだけだから、エネルギー補給に君の時間を使ってあげて! 普段 君がめちゃめちゃみんなのために頑張ってるのはみんな知ってるから。やりすぎちゃって暴走したってみんな君のこと大好きだから大丈夫だよ!」
「そうか。そういう風に言ってくれてありがとう。そういうところもあんまり変わってないね!私の初恋の人は本当の恋人になりましたとさ、って、物語が始まればいいなって思うぐらいいい感じになってるよ!」
「あ、僕もそう思ってたから、それはとても嬉しいよ。ありがとう」
「こちらこそありがとう」
「ねえ、」
「ん?」
「今も白目、少し青いね」
「うん。君も 青いままだね……」
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「懐かしい距離……」
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「うん……。懐かしい……」
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「おかえりなさい」
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「うん。ただいま……」
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音声入力による即興朗読
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6-4 うつ姫
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うわ~~これ即興朗読したの7月18日かぁ。。すごい恥ずかしいなぁ。。と思いつつ、このあと、この子たち(カタチ的に)政治的運動に巻き込まれて銃殺される設定にしたからなんだけど。。それを想うと自分が鬼だよなぁ。。と思いつつ、本当は小学生とか4歳とかにしたかったのを、当時の時期的な絡みで14歳とかにしたので。
スカイチルドレン 白目が未だに青みがかった人たち(大人含む)についてはきちんと書きたいから、ここは別の小説に振り換えて、タイマン走馬燈からここは抜き取る展開にさっき決めたんです。
という訳で、ここにインスタから抜き取って来た次第でした。ちゃお。